事故多発現場
人が毎日使う電車。
そして踏み切りも同じ。
そして事故も…。
とある場所にある踏み切りが事故が多いことで有名になったのはつい最近のこと。
その踏み切りは遮断機がなく、小さい。
「なぁなぁ〜、行ってみようぜ!」
「っか、まじかよー。」
「面白そうじゃん。夜に行こうぜ。」
「やばくね?」
「大丈夫だって。」
大の大人が四人、コソコソと歩く事になるとは思っていなかったので目立つ格好をしていた。
皆似たようなものではあるが…。
深夜までカラオケ喫茶で時間を潰し、深夜一時に店を出た。そして問題の踏切まで歩いて行くことになった。問題の踏切まで歩いて十分。大した距離ではない。だが、開けているはずの踏み切りなのになぜか空気が寒く感じられた。
皆手には懐中電灯を手にしている。
「なんか特に変わったところはないよなぁ〜。」
「ああ、普通の踏み切りじゃん。」
「だよなぁ〜。もうちょっと怖いのかと思ってたんでけどな。拍子抜けしたわ。」
「じゃあ、写真でも撮るか。」
そう言ってデジカメで写真を撮り始めた。
何枚か撮ってから皆で見てみることにした。
始めの数枚は特に何も変化はない。普通の景色だった。それからも順番に見ていくと、何やら映り出していた。白い小さな玉のようなものである。そんなもの今まで一枚もなかったのに急に写り始めた。それからふと何気なく見た写真にありえないものが写り込んでいるのに気がついた。
それは、……小さく写った不気味な顔である。
「うわわっ!」
「マジかよ〜。」
「ヤバくね?」
「そんな事より行こうぜ、なんか俺頭痛くなってきたし…。」
「大丈夫か?」
「ああ、でもここにはいたくないっつうか……。」
「そうだよな。なんか寒くなってきたしな。」
「だな。それじゃあ帰るか。」
そう言いながら歩き出した。だが、数歩歩いたところで突然立ち止まった。固まったように立っている。
「おい、どうした?」
「頭が痛くてたまらない……。」そう言いながら頭を抱えるようにその場にしゃがみ込んでしまったようだ。足音がピタリと止まってしまった。皆始めは気づかなかったが、話の輪に入ってこないことで気がついた。
頭が痛いと言っていたそいつの方を振り向いて見た時、写真に写っていた薄気味悪い女の姿が重なって見えた。目は落ち窪んで真っ黒。口を大きく開けそいつに襲いかかろうとしていた。
「うわーー。」皆我を忘れて走り出した。
そいつを残して……。




