コドラ殲滅と突然の邂逅
すいません。大きく遅れてしまいました。活動報告ですぐ更新する、などと言ったものの、そこから三日です。楽しみにしていた方、本当にすみませんでした!
「おらおらおらっ!」
「ギッ!」
「ギイッ!」
俺は今、安全地帯の空中からコドラに向かって銃を撃ち続けている。
数々の実験をすると、
①発射済の弾であっても、重力がかかる。
②空中浮遊をしながらでも敵を狙うことはできる。
という二つの結果が出た。つまり、①を使えば弾の軌道を曲げることもでき、②を使えば安全地帯からどんどんと敵を殲滅することができるわけだ。
「ふう…もういないかな…」
集まっていたコドラは狩り尽くした。素材も潤沢にある。もう帰ってもいいと思うが…
「ま、せっかくだし、狩れるだけ狩っておくか。「舞、それでもいいか?」
「私はいいよ。海人くんばっかりレベルが上がるのはずるいしね~。」
何だかんだと倒し続けたため、俺達のレベルはずんずん上がり、それにともなってステータスも上がっている。現在のステータスはこれだ。
前 空町海人
年齢 16
職業 重力師
称号 外来種
レベル 38→52
ちから 143→205
すばやさ 295→342
ぼうぎょ 105→162
ずのう 265→327
HP 347→622
MP 485→788
FP 93
スキル
パッシブ 体重操作(熟練度20。体重減少の派生で、10kg~120kgまで任意に操作できる) 槍術(熟練度14。槍の扱いが上手くなる) MP制御(熟練度12。MP使用減少の派生で、スキルの時に使うMPが4割減り、体の一部にMPを纏わせることができるようになる)
アクション グラビティ(熟練度19。絶対値20倍ま
で。対象指定[範囲]開放。二点同時使用解禁。※二点同時使用の際の消費MPは5倍 消費MP5) 怪力(熟練度8。[ちから]の値の4倍までの力が3秒限定で出せる。消費MP30)
ユニーク エンジンキック(消費MP5)
[すばやさ]の高さも凄いが、それ以上に[ずのう]の成長率がすごい。ていうか[グラビティ]と[体重操作]の熟練度…もうすぐ転職できるじゃん。
「そろそろアメミットとやらもやれるかな…?」
俺としてはできるだけ早く倒したい。この前「アメミットを倒したらレアな防具が手にはいる」という情報を耳にはさんだ。これは多分早期攻略のために必要なものだ。
「まだ早いんじゃないかな?レベル的に、もうちょっと上げてからの方がいいと思うけど…」
「でも、舞。レベル凄いことになってるぞ?そろそろいけるだろ。」
「でも、安全マージンは取った方がいいよ。やっぱり。死んだら本当に死ぬんだよ?」
舞の言葉に少し考える。そうだ。これはただのMMOじゃない。デスゲームなのだ。今まで苦戦という苦戦をしたことがないから危機感が薄かったかもしれない。
そんなことを考えながら歩いていると、地形が変わってきた。
「ん?こりゃ…沼地か?こんなとこにコドラがいるのか…?」
沼地だ。ぬるぬるした泥、なぜか紫色の空。多分沼地と言われるやつだろう。
「海人くん、とりあえずコドラを探そ…」
舞が一つの岩山の頂上を見て、絶句する。なんだいきなり…
「…は?」
ライオンの頭、カバの足…そこにいたのは…
「そっか…そうだった…沼地って言ってたよな、あのおっさん…」
紛れもなく、アメミットだった。
次回、「限界突破と守るべきもの」おたのしみに!