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青年が壮年と呼ばれる年に差し掛かってきた頃。
そこに知性が生まれた。
彼らは火を、道具を、武器を使った。
争いが、同盟が、戦火が生まれた。
それは青年にとって目新しく、歓ばせた。
幾度となく繰り返される破壊に青年は、
時に手を貸し、
時に粛清した。
すべては彼の手のひらの内側にあった。
彼が所謂老年になったとき。
彼が遊びに疲れ始めたとき。
彼は初めて名前を呼ばれた。
彼はヒトに、神と呼ばれた。
【そうか、私は神なのか】
【なら、そうなのだろう】
神として、すべきことを探すため。
闇でなくなった世界を見渡した時。
彼は彼女に出会った。




