湖に転生の道があったとは…
「異世界へ転生できる湖があるんだって」
15年前にそんな話を聞いた記憶が、私の脳にかすかに――
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
一話
私は現在20歳、大学2年生の女子大生だ。
大学から帰ってきてスマホでニュースを見た。
そのニュースへ、私の目が自然と行った。
話題になっている、異世界転生の噂。
とある湖に落ちると異世界にいき、転生することができる…という噂だ。
噂は、私が聞き覚えのあるものだった。
正直、湖に落ちて転生。そんなもの嘘に決まってると思っているが、
例の湖に行きたいと思っている自分もいる。
起きて・勉強して・食べて・寝る毎日は飽きている。友達もいない。
湖に落ちれば転生して楽しい生活を遅れるのではないのか?
私の顔がニヤける。私は湖の場所の特定をスマホで急いだ。
ここから自転車で30分。
その湖の名前は、、、
「ラルート湖」
どこか聞き覚えのある名前で、調べたかった。
だが、私はそれより湖へ行くことばかり脳が考えていた。
私は自転車にまたがった。
スピードをぐんと上げながら湖へ向かった。今は冬だからか、空がもう暗くなってきている。
近くまでついた。
―その時、私は霧に包まれた―
少しずつ目を開けた。
そこには、きらきらと輝く、まさにおとぎ話に出てくるような湖があった。
後ろには自転車が倒れている。
目の前にはここから湖へ飛び込めと言っているような崖があった。
私は崖へ向かって歩いた。
崖の端までたった。こんな馬鹿馬鹿しい噂で命を落としてしまうのでは。
そう考えると足が震える。最後の言葉として、私は大声で叫んだ。
「転生がしたいです!」
そういって私は湖へと飛び込んだ。
読んでくれてありがとうございます!