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第四章 最強を名乗りし者 3 指導と頼み

 俺の意識が戻った時、すでに、エミル達は、全員目覚めていた。どうやら、エリュンが最初に言っていた力試しというのは、本当だったようだ。


「おっ、楽夜さんも目覚めたね。じゃあ、全員目覚めた事だし、特別に、私が、指導してあげる!」


 エリュンがそう言うと、そこから、エリュンによる、長い指導が始まった。


「まず、良い点からかな。楽夜さん達は、攻撃が強いのが、大きな強みだと思うよ。エミルさんの『大星破壊』、楽夜さんの『オーバーブレード』、オリクさんの『ライフスマッシュ』なんかが、良い例だね。」


 なるほど。確かに、俺の『オーバーブレード』は、威力が320と高いし、エミルの『大星破壊』なんかは、大きな星を破壊するっていうくらいだから、凄まじい威力を持っていそうだ。


「で、次は、修正すべき点だね。まず、これから戦って行く上で重要なのは、役割を決める事だね。例えば、性能の良い盾を持っているオリクさんは、前衛に置いても良いと思うよ。後は、後方支援をするシュートさんやマジカルさん、レックスさんは、防御力が低くて、狙われたら簡単に撃破されちゃうから、誰か護衛を付けて、守ってあげると良いと思うよ。そう言う工夫をしていかないと、この先、どんどん戦いがキツくなってくると思うから、勝つのも難しくなってくると思うよ。」


 役割分担か。確かに、今の俺達にすごく必要な事だと俺も思う。後方支援組が狙われたら、手も足も出ないだろうし、後方支援組がやられたら、勝利するのも難しくなるだろうしな。


「後は、ポイントの割り振りかな。それぞれ、育てたい能力や装備にポイントを割り振って、強化していかないと、火力不足だとか、逆に、ダメージを受けすぎちゃって、戦闘不能者が沢山出たりだとか、そう言うところで、戦闘が難しくなっていっちゃうからね。」


 そうだった。ポイントの割り振りを忘れていた。ゴブリンの軍勢戦で、一気に貯まって、そろそろ消費しなきゃな、と思ってはいたんだが……なかなかやる機会が無くて、未だにやれて無かったんだよな……。役割を決めるついでに、ポイントも割り振ろうか。


「技の種類とか、威力も大事だね。積極的に新しい技を覚えていきたいし、技数が増えれば、戦いの時に、戦況に応じた技を使えるようになるから、戦闘が有利に進められるようになるよ。」


 技の使い分けか。確かに、弱い技を何度も出して、エネルギーや時間を無駄にするよりは、一撃だけ強い技を出す方が、よっぽど良いだろうからな。

 ……にしても、直すべき点が多すぎなのでは……?


「要は、ダメダメって事か。」


 うっかり、心の声が漏れてしまった。


「さて、楽夜さん、ここまで、直すべき点を指摘してきたけど、聞くだけじゃなくて、実行に移してみたら?」


 そうエリュンに指摘されたので、俺は、エミル達を俺の周りに集める。

 そして、エミル達と一緒に、戦闘について話し合うのだった。

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