第三章 無双と枷 1 ゴブリンの軍勢
俺は、久々にみんなを集めて、ステータスを確認し合う事にした。そこには、驚きの数値が記されていた。
高藤 楽夜 HP 65787 エネルギー量 13024
【剣類攻撃力】 20432
【剣類防御力】 17333
【ハンマー防御力】 11840
【銃防御力】 4450
【術防御力】 7165
【弓防御力】 14326
【物理防御力】 13957
修得技・術・スキル
・斬り捨てる ・斬り上げ ・高速斬り ・一刀両断 ・天空斬り ・回転斬り ・オーバーブレード
・二刀流 ・分身 ・新技開発 ・翻訳 ・召喚魔法
LV 79 501ポイント
ナリ・エミル HP 285192 エネルギー量 23069
【ハンマー攻撃力】 36194
【剣類防御力】 27194
【ハンマー防御力】 33761
【銃防御力】 4450
【術防御力】 22475
【弓防御力】 24722
【物理防御力】 35953
修得技・術・スキル
・打ちつける ・ぐるぐるスイング ・ハンマーブラスター ・ハンマーカウンター ・大星破壊
・射ちつける ・たたく ・豪火 ・光の水 ・暴風 ・アクアブレード ・ダメージ付与 ・観察
LV 79 501ポイント
オリク HP 120524 エネルギー量 8232
【銃攻撃力】 12051
【剣類防御力】 13019
【ハンマー防御力】 13019
【銃防御力】 13256
【術防御力】 13019
【弓防御力】 12689
【物理防御力】 13019
修得技・術・スキル
・撃つ ・連射 ・乱射 ・ライフスマッシュ ・致命銃 ・必中
LV 81 502ポイント
シュート HP 240 エネルギー量 16
【弓攻撃力】 32
【剣類防御力】 23
【ハンマー防御力】 24
【銃防御力】 28
【術防御力】 26
【弓防御力】 30
【物理防御力】 27
修得技・術・スキル
・射ちつける ・火炎矢 ・電撃矢 ・冷気矢 ・ロケットシューター ・アローレイニー
501ポイント
マジカル HP 230 エネルギー量 20
【術攻撃力】 34
【回復力】 42
【剣類防御力】 18
【ハンマー防御力】 19
【銃防御力】 21
【術防御力】 27
【弓防御力】 24
【物理防御力】 18
修得技・術・スキル
・たたく ・ヒール・マジック ・光の水 ・豪火 ・アクアブレード ・暴風 ・ガード・マジック
・パーフェクトヒール ・マジックバリア ・マジカルバリア ・技修得の魔法
501ポイント
ガードン HP 360 エネルギー量 12
【剣類防御力】 34
【ハンマー防御力】 36
【銃防御力】 37
【術防御力】 33
【弓防御力】 35
【物理防御力】 37
修得技・術・スキル
・ガード・マジック―改―
501ポイント
ジョン HP 43965 エネルギー量 2286
【剣類攻撃力】 4227
【剣類防御力】 3843
【ハンマー防御力】 3434
【銃防御力】 3679
【術防御力】 3122
【弓防御力】 3345
【物理防御力】 3434
修得技・術・スキル
・串刺し ・連続突き ・心臓突き ・カウンター刺し
LV 86 500ポイント
レックス HP 65514 エネルギー量 7484
【回復力】 11836
【剣類防御力】 6686
【ハンマー防御力】 6974
【銃防御力】 6593
【術防御力】 6591
【弓防御力】 6913
【物理防御力】 6632
修得技・術・スキル
・光の水 ・ヒール・マジック ・ヒールフィールド ・心臓蘇生術
LV 81 500ポイント
こうなっていた。
これを見た俺が最初に抱いた感想は、無論、強すぎだろ、である。普通にプレイしているだけでは、こんなに強くなることは無いはずなのだ。
一方で、疑問も抱く。それは、シュート達傭兵が、強くならず、また、レベルも表示されないこと。それと、攻撃力の表示が、一種類か二種類になっていることだ。
これらについて、ジョンについて訊いてみる。
「ジョン、訊きたい事があるんだが、いいか?」
「ああ。それで、訊きたい事とは何だ?」
「まず、シュート達傭兵が強くならないのは何故だ?」
「傭兵は、強さが制限されてるんだ。また、レベルも無く、敵を倒すだけじゃ、強くなれないようになっているんだ。」
「何で、そんな制限があるんだ? そもそも、どうやって、そんな制限を設けるんだ? 傭兵になった人も、元は、レベルがあった訳だろ?」
「雇い主に逆らえないように、強さの上限を制限する魔法をかける、というのが、俺の聞いた事ある話だ。」
「なるほどな。じゃあ、もう一個質問をしていいか?」
「ああ。勿論だ。」
「何故、攻撃力が一種類か二種類しか表示されなくなったのか分かるか?」
「ああ。ある程度、一種類の武器を使い続けると、その武器になつかれた状態になって、その武器種に対応攻撃力だけが表示されるようになるんだ。」
「なるほど。ありがとう。」
それにしても、いくら数百のゴブリンを倒したとはいえ、こんなにも強くなるものなんだろうか。
俺が不思議に思っていると、その心の内を読んだのか、その疑問に答えてくれた者がいた。
「恐らく、ここまで強くなったのは、大群と戦った事による、経験値の大量獲得のせい。ゴブリン一匹から獲得できる経験値は、多くないけど、それがあんな大群になったら、たくさんの経験値が手に入るのは必然。」
「言われて見れば、確かに……って、オリク、もう起き上がって大丈夫なのか?」
「もう痛みも引いてきたし、戦いにも支障は出ない。私を頼って、様々な指示を出して。」
「それは良かった。これからも、頼むぞ。」
オリクも、完全回復とは言えないものの、回復はしてきた。まだ休息が必要なようだ。
さて、俺は、この戦いで学んだ事がある。それは……
「さて、これから休息を取ろうと思うのだが、提案がある。」
「提案?」
「見張りをつけて、休息を取っている人を守ろうと思う。俺とエミルでやろうと思う。エミル、いいな?」
「ええ!」
「じゃあ、それでやろう。」
――パーティ全員が寝ている時に敵の襲撃を受けると、かなりの高確率で、パーティは全滅する。




