卒業アルバム 後編
僕は病気になってしまった。治らない病気。死に至ることはないが、ストレスに左右されてしまう病気。調子が悪い時には、便に血が交じり、油ものと香辛料は一切口にできない。給食も特別メニューになり、牛乳はなくなり、脂っこいものはヘルシーなものに変わった。
そんな様子を見て周りが僕を見る目が変わった。恋人と別れてから続いた批判的な目は同情の眼差しになった。僕はそれが悔しかった。可哀想な目で見られたくなかった。だから、いつもより明るく振舞った。学校でも家でも。家族にも心配させないように。
けれど、ストレスがかかればかかるほどひどくなる病気、僕はついに朝起きることができなくなった。朝、2時間目が終わった頃に身体を起こし病院に通い、病院が終わったら学校の保健室で自習をするようになった。お昼ご飯は男の子の友達が何人かで給食を保健室に持ってきてくれた。楽しそうに今日あった出来事を話す彼らがうらやましかった。僕は一人で味のしない給食を食べた。
そのような生活をしていたらあっという間に中学3年生となった。彼女と同じクラスになった。少しだけ嬉しかった。僕は彼女のことが好きらしいから少しだけ嬉しかった。けれど、学校に来ない僕を保健室登校の僕を、変な給食のメニューの僕を見て彼女がどう思うか考えてしまった。
中学3年生になって1番最初の行事が修学旅行だった。体調が良ければ行きたかったがそれは叶わなかった。修学旅行と入院が重なった。1番仲が良かった友達と同じ班だったのに、彼を悲しい顔をさせてしまった。修学旅行に向けて、総合の授業の時間に何回か新幹線に乗る練習をした。僕は、それをただただ傍から見るだけだった。
修学旅行の日僕は、家で映画を見てた。1本だけでは全然時間が足りなくて10本は映画を見たと思う。それで2泊分は時間を潰せた。映画で気持ちが紛れるかと思ったが、全く紛れなかった。映画に出てくるおいしそうなカレーですら僕の身体は食べてはいけない。
修学旅行の最終日、修学旅行の終わりに友達がお土産を持ってきてくれた。僕のマンションのロビーでお話をきいた。やれだれそれがやらかしたとか誰と誰が付き合ったとか。友達が楽しそうに話してくれてるの姿をみて「みんな疲れてるだろうからかえりな」って言ってしまった。友達の顔を見るのが余計に辛かった。こぼれそうな涙を見せないためにも帰らせた。
修学旅行と土日でしっかり休めたのか、この日は体調が悪くはなかった。だから、久しぶりに朝から学校に行った。久しぶりに自分の席に座ると机の横に修学旅行のお土産がぶら下がっていることに気がついた。
誰からだろう。
男の子の友達に聞いても違うと言ってた。分からずじまいのままHRが始まり、学校での1日が始まった。久しぶりに受けた授業だったが、はっきり言ってついていけなかった。今までの総復習か高校受験の模擬試験ばかりだった。社会に至っては分からなさすぎて解答欄を全て北条政子で埋めてみた。テストは0点だった。
授業は憂鬱だった。わからない問題が羅列され一度問題用紙から目を逸らす、そうすると周りがペンを走らせる姿が見え、再び問題用紙に目を向ける。玉手箱を開けた気分だった。まさに中学2年生が中学3年生の問題を解いてるようなもの。病院にいる間に僕の時は止まっていたみたいだ。
あぁ、こんなんだったら保健室で過ごしていれば良かったなと思った。
逃げ癖がついていた。彼女への謝罪からも逃げ、授業からも逃げた。いっそのこと、この世からも逃げたいと思った。
ぼーっとすることで授業が過ぎる時間をただひたすら待った。4つの授業が終わり、給食の時間になった。クラスメイトはなんだかこの日はいつもより少しだけテンションが高かった。最近は、保健室で食べてたから、いつもよりなんてただの想像だったけど。
給食当番が給食を運んできた。この日のメニューは、きな粉揚げパンだった。確かに皆んなテンションが上がるはずだ。しかし、僕のテンションはその正反対だった。僕の給食のメニューは、油物一切なし。コンソメスープは、ただただ味のない汁。きな粉揚げパンはただのコッペパンだった。
久しぶりにみんなと食べるご飯。人とご飯を食べれば少しでも楽しいかと思ったけど、そんなことなかった。班の人たちは、僕のご飯に触れずに話題を振ってくれる。その優しさが僕には辛かった。無味な汁をスプーンですくっては飲み、味のないコッペパンはちぎっては食べを繰り返した。あまりにも味がしないから舌の感覚までなくなった錯覚に陥った。班の人たちもなんだか楽しそうに話しているがもはや僕の耳には音が届かなくなった。一刻も早く早退したかったが、僕に残った微かなプライドが逃げることを許さなかった。
結局、早退しなかったのは失敗だった。5,6限は総合の時間で、修学旅行の思い出を新聞に書く作業だった。先生はB5の画用紙を配り、修学旅行の思い出を新聞に書いてと言った。
みんなは修学旅行の思い出話に花を咲かせながら新聞に取り掛かっていた。僕は、どうすればいいか分からなかった。周りに気づかれまいと気配を消し、教卓にいる先生に近づき、聞いた。
「修学旅行休んだ場合はどうすればいいですか?」
この時、僕はどんな答えを期待したのだろうか。僕は、保健室で勉強がしたかった。というより楽しそうに話す皆を見たくなかった。この空間から早く逃げ出したかった。けれど先生は、
「あぁ、休んでたか。そうだね、修学旅行先について調べてそれについて書きなさい」
意味わからないことを言われた。皆が思い出を話している中、調べ物をしながら新聞を完成させないといけないらしい。周りが談笑しながら完成させて行った新聞を、僕は1人、金閣寺について調べてそれをまとめて新聞にした。
そして、放課後になった。病気になってからは運動も禁止されていたので部活には行かずそのまま家に帰った。家に帰ったら母が少し心配そうな顔でおかえりと言われた。
空元気さえ取り繕えず、返事をせず部屋に入った。
僕は、部屋に入るや否や乱雑にバックとお土産を乱雑に机の上に投げた。
本当に今日は最悪な日だった。もう学校にも行きたくない。何も考えたくなかった。何も考えたくなかったから、パソコンでひたすらぼーっとアニメを見ていた。この時の唯一の癒しだった。
「ご飯よー」
母がリビングから僕を呼んだ。アニメを見てたらいつの間にか夕飯の時間になったらしい。食欲はなかったが、お腹が鳴るのでリビングに向かった。この日の夕飯はカレーだった。
僕は、すごく嬉しかった。今日の給食のこともあるし、味があるのも久しぶりだったからだ。だから、カレーを1口頬張って食べた。
「これ何?」
自分でも驚くほど低い声が出た。
母親がカレールーのパッケージを持ってきて説明した。
「これよ。こないだカレーが食べたいって言ってたから香辛料が入ってないもので探したの」
母が手に持っているものは0歳から食べられるカレーと書いてあるものだった。
すごく馬鹿にされた気持ちになった。
「全く味がしない。こんなんが食べたかったんじゃない!ふつうの、ふつうのカレーが食べたかった」
そんなことを叫んだ。
母も何か言いたげな表情だったが、いきなり立ち上げがり、トイレに駆け込んだ。
遣る瀬無い気持ちになり、僕は視線を落とした。その時、気づいた。母も僕と同じものを食べていたことに。母が食べていたのは僕が食べていたのと同じようにルーの色が薄いカレーだった。
僕が病気になってから、油物がダメになり、香辛料もダメになり、食べれるものと言ったらおかゆやささみなど味が薄いものばっかりだった。なのに、母もいつも僕と同じメニューだった。
トイレから母親の涙をすする音が聞こえた。
自分の言ったことに後悔をした。母親は、トイレからそのまま自室に戻り篭った。
僕は、謝りもすることができず、カレーも食べることもできず、塞ぎ込むように自室に戻った。
この日は、生きている意味を考えた。なんで自分は生きているんだろう。自ら命を絶つことも頭をよぎった。そんな時、携帯が鳴った。
珍しくなんだろうと思い、携帯を見るとメールが来ていた。
「お土産どうだった?」
知らないアドレスからだった。
「まだ見てないや。ところで誰?」
そういえば、お土産もらったんだっけなと思いお土産を開けた。そこにはクッキーとキーホルダーが入っていた。見るだけ見て机の上に置いた。するとまたメールが返って来た。
「えーわかんないの?昔はあんなに話したのに」
彼女からのメールだと確信した。すごく嬉しかった。
「なんでアドレス知ってるの?」
「友達から教えてもらった!ごめんね。勝手に聞いて。それよりお土産食べてくれた?」
さっきまでの気持ちが嘘のように消え、気づけばクッキーの缶に手が伸びていた。本当はクッキーは好きではなかったけれど、このクッキーはすごくすごく美味しかった。
久しぶりに味があるものを食べた気がする。
「すごく美味しかったよ。キーホルダーもありがとね」
「それなら良かった。体調とかは大丈夫?」
その日は、夜遅くまで彼女とメールをした。気づけばクッキーがなくなっており、学校に行きたくないという気持ちも消えた。
僕は単純なのだろか。彼女とのメールで完全に元気になり、キーホルダーも筆箱につけ、次の日登校した。
登校したら彼女がこっちに向かって手を振って来た。僕も振り返した。口パクでお礼を言ったら彼女は満足げな表情を浮かべ自席に座った。
彼女のつながりがあるだけで嬉しかった。昨日、授業とはうってかわって問題を解く気がでた。相変わらずわからなかったが,,,
そんな授業中、隣の席の人に突かれ手紙を渡された。その手紙に書かれた文字は彼女の字だった。
「キーホルダー筆箱につけてくれたんだ」
そんなことが書かれていた。
「そうだよ。気に入った。褒めてつかわす」
「なにそれ笑、上から目線だなー。ってか授業全くわかんないんだけどw」
「ほんとそれな。全然わかんない」
こんなやり取りを何往復もした。
けれど、まだ彼女とは直接話せてない。メールと手紙のやり取りしかしていないのだ。2年ぶりに直接話すのは気まずいし、未だ謝れずにいた。
メールと手紙をやり取りしているうちに半年近くすぎ、彼女の誕生日が近づいてきた。そんな時に彼女の友達から誕生日会を開くから私の家に来なよと誘われた。
その日は塾があったが、合間を縫ってでも行くよ。必ずと返事をした。
「それ、俺も行っていい?」
僕と同じマンションに住む、幼馴染も会話に参加してきた。
この日の帰り道、幼馴染に話があると言われた。
僕たちのマンションの近くの公園に向かった。ブランコに座るや否や幼馴染は少し恥ずかしそうな顔をしながらも真剣な声で僕に話をしてきた。
「俺、彼女のことが好きなんだ。だから、協力して欲しい」
「あぁ、そうなんだ。」
空返事しかできなかった。
「絶対、彼女も俺のことが好きだと思う」
「なんで?」
「なんか最近良く目が会うし、俺がいると嬉しそうに笑ってる気がする」
「そうなんだ」
「だからさ、君の携帯で彼女に好きな人いるのかとか、ヒント貰ってよ」
ぼーっと返事をしていたら彼は僕の携帯を取り、彼女にメールをし始めた。
「ねぇ、返して」
「いいじゃん。何彼女のこと好きなの?ムキになるってことは」
僕は、黙った。
「好きな人はいるの?」
「いるよ」
「ヒントちょうだい!」
「恥ずかしいからやだ」
「何クラスとかだけでも!」
「えー絶対誰にも言わない?」
「うん、言わない」
「2組だよ」
「え、同じクラスの人じゃん!最後に身長どのくらい?」
「うーん。私より高いから165cmくらいかな」
そんなやり取りがされていたと思う。幼馴染は喜んでいた。幼馴染と僕はクラスも同じで背丈も一緒くらいだ。まだ、彼女が僕のことを好きなのであれば特徴は一致する。
「やっぱり彼女、俺のこと好きだよね。ありがと、帰ろ」
公園から帰る時にはすっかり夜になっていた。遊びなれた場所のはずなのに、とても薄暗く不気味な公園に感じた。
次の日から、幼馴染と彼女がクラスでよく話している姿を見かけた。なんだか面白くない気がして保健室に逃げた。
「今日も保健室に行ってたね。体調大丈夫?」
彼女からよく心配のメールが来てた。僕はそれが嬉しかったがそっけない返事しかできなかった。
時間は過ぎるのは、早いものでいつの間にか彼女の誕生日会の前日になっていた。彼女の笑顔が見たくてショッピングモールでプレゼントを買った。喜んでほしくて選ぶのに1日もかかってしまった。
彼女の誕生日の当日、塾は休めず、やっぱり誕生日会の参加は途中参加、途中退出になった。途中参加なのになぜか幼馴染から一緒に行こうと言われ、幼馴染と彼女の誕生日会に向かった。
誕生日プレゼントを渡したら喜んでくれるかな、なんてドキドキしながらインターホンを押した。彼女の友達が出た。そのまま家にお邪魔すると、彼女と彼女の友達たちは庭の方で遊んでいた。彼女と目があった気がする。
すると幼馴染は満足そうな顔をして言った。
「やっぱり彼女、俺のこと好きだわ。俺が来てめっちゃテンションがあがってるもん」
確かに彼女は僕たちが来てとてもテンションが上がっているように見えた。幼馴染のいう通りなのだろうか。幼馴染はとてもカッコよく、運動もできる。おまけに勉強もできる。
眩しい幼馴染から思わず目をそらす。逸らした先には鏡があった。鏡にはかっこいい幼馴染の顔と今にも泣きそうな情けない僕の顔があった。
僕は、そのまま塾があると言い帰った。
その後、塾での勉強は全く身が入らなかった。塾からの帰り、すごく荷物が重く感じた。
あぁそうか、プレゼント渡せなかったなぁ
この日の夜は寝付きが悪かった。何度も何かに魘され、寝不足のまま学校に学校にいった。2度寝もできなかったのでいつもより早く教室についた。
「おはよー。ぎりぎりじゃないの珍しいね」
昨日、誕生会に参加していた友達が話しかけてきた。
「まぁね。本気を出せばこんなもんよ」
「そういえば、なんで昨日の夜来なかったの?」
「なんのこと?」
それから僕は、昨夜のことを聞いた。
昨日の誕生日会は夕飯前に一度解散し、夜星を見に行ったらしい。友達は僕が夜には塾が終わることを知っていたので誘おうとしたらしい。それで、同じマンションの幼馴染に僕も誘うよう頼んだようだ。
友人は星を見に行った話を楽しそうにした。星を見るのに男女1組ずつに別れ、自然にいい雰囲気になったそうだ。そこからカップルもできたらしい。友人は、俺はそういうものに縁がないからあぶれた組でリア充どもを揶揄ってたわ。と笑っていた。
放課後、僕は幼馴染になんで誘わなかったかを聞いた。
「忘れてた」
ただそれだけの返答だった。幼馴染は続けて言った。
「昨日の夜さ彼女といい感じだったんよ。だから、最後の頼みがあるんだけどさ、告白したいから彼女を公園に呼び出してくれない?」
「自分で呼べばいいじゃん」
「本当にお願い。一生に一度のお願いだから。」
もう呆れてどうでもよくなった僕は、その言葉に頷いた。頷いてしまった。
「呼び出すのは土曜の夕方にお願い!ちなみに誰が呼んでるか伏せておいて欲しい」
言われた通りメールした。
「土曜の夕方暇?17:00頃に公園に来て欲しい」
「どうしたの突然?暇だよー!」
可愛らしい絵文字がついていた。
そして、当日なぜか僕も幼馴染について行くことになった。
公園に近づくと既に彼女が待っていた。
幼馴染は僕に見えるとこで待っといてと言ってきた。僕は首を傾げながらもいう通りにした。
彼女と目があった。彼女は僕たちの顔を見て悲しそうな顔をした。
幼馴染を自転車を止め、走って彼女の方に向かって言った。
2人が話し始めている。僕の心はどう思っているのか、もはやわからなかった。ただ、僕は彼女に告白を断って欲しかった。そう思ってた時
「よっしゃー!」
公園に響くような声で幼馴染が叫んでいた。僕は、悟った。彼女は告白を受け入れたのだと。
幼馴染は嬉しそうにこっちに駆け寄って来て
「ありがとね!ちょっとまだ話すことがあるから先に帰っていいよ!」
と言った。
僕は、1人で家に向かった。この日はどうやって家に帰ったんだろうか。ただ、この帰り道、夕日がいやに赤黒く見えたのは覚えている。
その日を境に幼馴染と彼女は2人で学校に登校するようになっていた。僕はそれを見たくないかったから登校時間をずらした。
けれど、彼女は僕との手紙のやり取りはやめなかった。幼馴染から手紙を交換する様子が見えているだろうに、僕は手紙の交換を止めようとメールで言った。
「えー、せっかく仲直りしてはなせるようになったのに。手紙がダメでもメールはいいでしょ。メールちゃんと返信してよ」
メールは義務的に返した。付き合っている人がいるのに他の異性と仲良くするのはどうなんだろうか。僕の考えすぎなんだろうか。素っ気なく返すものだから、徐々にメールが来る頻度が減り、彼女が付き合い出してから2ヶ月ついにメールは来なくなった。
それから卒業式まで話すことはおろかメールすることもなくなった。
卒業式、皆すすり泣いている。隣の友人に至っては高校は県外に行くこともあり号泣していた。小学校から一緒だった皆。背丈も不揃いに伸び、声が低くなり、髪型をワックスでセットするようになった子がいたり、たった3年間でも皆すごく変わっていた。僕は変わっただろうか。中学1年の頃から変わらない。彼女を好きなことも、素直に話すことができないところも。
悪い方に変わったことはあった。あれだけ、人と話すのが好きだったのが嫌いになり、不用意な発言をしないためにも口数が少なくなった。人の顔色も人一倍伺うようになった。僕にはきっと何もない。いつまでも中学1年生の頃を思い出し、彼女を想う、僕の時は止まっていた。
卒業式も終わり、教室で最後のHRがあった。僕は、はやく帰りたかった。担任の先生が何かを言い、最後自由時間をくれた。
「ここに書いて」
彼女が僕の席のところに来て卒業アルバムを突き出した。
「君のも書いてあげる」
僕も卒業アルバムを彼女に渡した。
空白だったページに彼女が文字を書き込んでいた。
僕も、黒字だらけのページから隙間を見つけて文字を書いた。
すごく時間が過ぎるのが早かったね。
きょうまでに仲直りができて良かった。
だから、もっと本心で話せたら
よかったと思う。 高校でがんばってね
今思えば、笑っちゃうほどすごく変な文章だ。中学3年生の僕は、この文章力が限界だった。
彼女は気づいたんだろうか。
臆病な僕の精一杯の告白だった。
卒業アルバム 完
後日談に続きます。