はじめに
「摂食障害」
この言葉をみなさんは知っていますか?
漢字の通り「食事を摂る」ことについての病気です。
見た目からではなかなか分かりにくい上に、他の人からの理解もされにくい。
精神的な病気の中では、最も死亡率が高いのです。
そんな摂食障害。種類は大きく分けて2つ。
食べれなくなる「拒食症」
食べることがやめれなくなる「過食症」
摂食障害は年々増加していっており、年齢も低くなってきています。
成長期になってしまうと、生理不順や身長の停止など将来の健康に多くの危険を及ぼします。
命に関わる恐ろしい病気。
「なら、食べればいいじゃん?」
と思われる方が多いかもしれません。
それくらいで食べることができるなら、こんな病気は存在しません。
摂食障害の人に「食べろ」というのは、高所恐怖症の人に「バンジージャンプをやれ」と言っているのと同じです。
食べたくても食べられないのです。
摂食障害の症状は食べれないだけではありません。
栄養不足による抜け毛、体温低下、体毛の増加、痙攣など…
精神的には、自信の低下、運動強迫、勉強強迫など…
いつまでも理想の自分を追い求めて、「こんな自分ダメだ。」と思い込んでしまいます。
また、脳に栄養が届かなくなり、脳が小さくなります。そして、目が歪んでいき、どんなに痩せても自分が痩せていないように見えます。それは、たとえ10キロ、9キロになっても…
摂食障害は簡単には治りません。
大切なのは 「自分の強い意志 × 家族の協力 × 諦めない心」
今回は、摂食障害になった私の体験を書いていこうと思います。
今、摂食障害で苦しんでいる人の助けに少しでもなればいいな…
摂食障害で苦しんでいる家族やお友達がいる方に少しでも分かっていただきたいな…
摂食障害について知らない方にもこの小説をきっかけに知ってほしいな…
と願っています。