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市中お馬さんの刑

 メイド採用から数日後。

 他の使用人の採用はセバスチャンに任せ、邸宅の体制は大分整ってきた。


「あけろ―!(ドンドンドン!)」

 ん?前に聞いたような声と玄関を叩く音。


「はい、どちら様でしょう。」

 応対に出たのはユミルだった。


「統治局のものだ!この前のジジイを出しやがれ!」

「統治局?ジジイ?なんのことですか???」

 ユミルはその経緯を知らないし、荷が重い。

 セバスチャンを呼ぼうとしたら騒ぎを聞きつけてやってきたようだ。


「これはこれは統治局の皆さんどうされましたか?ユミルさん。ここは大丈夫ですので下がってください。」

 ピュ―――

 ユミルは小走りで逃げていった。


「どうしたもこうしたもないでしょう。あなた方、統治局まで税金を納めに来ると言っておきながら全くやってこないではないですか。」

 そう言えばそんな約束してたっけ。忘れてた。


「そう言えばそんな事もありましたかね。」

「てめえ舐めんじゃねえぞ!」

「ぶっ殺されてえのかあ!」

 ボディ―ガ―ドと言う名の輩が吠えている。

 統治局の人間も青筋を立てているようだ。


『もうやっちゃおう。ていうか俺がやるからセバスチャン下がって。』


 セバスチャンは下り、俺は奴らの前に歩み出る。

 奴らはキョトンとしている。なぜ赤ん坊が?と言う感じだろうか。


「お、おい、なんだこの赤ん坊は?もしかして同情を引く作戦か?そんな事をしても無駄だぞ。」

「無礼な。そこにおられるのは本家の当主のケイン様だ。お前たちなど軽く捻ってやるとの事だぞ。」


 統治局の人間は青筋だけではなく怒りすぎて顔が赤くなってきた。

 多分セバスチャンは煽りで俺を出してきたのだと思っているのだろう。


「おい(怒)…あんまふざけてると赤ん坊であっても怪我だけじゃ済まさんぞ(怒)」

 怒りすぎてワナワナしながら話してるがあいにく俺の敵じゃあない。


「あう―あ―あ―あ――!(雑魚どもが相手をしてやる!)」


 俺は無詠唱で雷撃魔法を放った。

 バリバリバリバリ―――――!

 雷撃が統治局の者たちを襲う


 ぐわ―――――!

 ぎゃ―――――!


 バタバタと敵は全員倒れていった。

 俺は念話でセバスチャンに指示を出す。


『よし、じゃあセバスチャン、市中お馬さんの刑だ。統治局のやつに四つん這いになるように指示してくれ。』

『市中お馬さんの刑??……かしこまりました。』


「おい、お前、統治局の!四つん這いになれ!」

「な?四つん這い!?」

「いいから早く!!」


 統治局の男が四つん這いになったところに

「ばぶ――――!」

 身体強化をした俺が飛び乗った。

 どん!


 乗られた男は何事かとキョロキョロしている。


「あうあうあ――!」

「進めと言っております。」

「は?どこに??」


 俺は統治局の者の首根っこを掴んで進む方向を向かせる。

 そして手のひらに魔力でパワ―を溜めて

 ぱち――――――――ん!

 とお尻を叩いた。


「いてぇ――!!な!?乗ってるのは本当に赤ん坊か?すごい痛いし、力もおかしいぞ!」

「ばぶ――――!」

「いいからさっさと進め。またお尻ぺんぺん喰らわすぞ。とおっしゃられております。」


 統治局の人間は渋々歩を進めた。


「あう――あ――。(じゃあ行ってくる―)」






 くすくす くすくす


 統治局の人間は真っ赤になりながら通りを進んでいる。

 通行人や露天の人間たちから好奇の目が注がれていた。


「あうあ――――!」

 見知らぬ通行人に俺の雄叫びを聞かせる。

 くすくす くすくす


「ちきしょ――!なんで俺がこんな事を…」

 パチ―――――ン!!


「あうあうあ―――!(うだうだ言ってないでさっさと進め!)」

 またお尻ぺんぺんを食らわせた。


 くすくす くすくす

 その様を目撃した通行人からまた失笑が漏れる。


(ヒ―ル)

 こっそり、統治局の人間の体を回復させる。

 市中を一周して帰ってもらわないといけないので手足の痛みで進めなくなってもらっては困る為だ。


 ところで街の様子を見て思ったが、貧しく生き倒れそうになっている人が多いようだ。

 今までこの街をゆっくり回った事はなかったがよくない状況なのだろうか?

 帰ったらセバスチャンに聞いてみよう。


「坊やいいねえ―お馬さんしてもらって―。」

「は―――い――!」

 中には勘違いして声をかけてくるものもいたが元気よく返事しておく。


「ばかやろ――!遊んでるよ―に見えるかバ―ロ―!」

 パチ―――――ン!!


「あうあうあ――!(文句を言うんじゃない!)」

 またお尻ぺんぺんを食らわす。


 くすくす くすくす

「ぐぬぬぬぬ!」


 恥ずかしさとくやしさで茹でだこのように顔を真っ赤にした男とそれに跨った赤ん坊はこうして市内を闊歩していった。

ここまで読んで頂きありがとうございます!

ついに本作品の必殺技の登場です!

良ければ、ブクマ、評価、感想等をして頂ければ非常に励みになります<(_ _)>ペコリ

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