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白竜

「俺、ケインの所で働きたい!」

「……………」


 俺とラミアは顔を見合わせる。


「どうしてご主人様の元で働きたいの?」

「うん? それはラミア姉ちゃんもいるし、帝国兵だったら安定してるでしょ。じいちゃん、冒険者もいいけど安定した職種がいいって」


 まさかの安定志向か。なるほど、であれば帝国防衛大臣のグラードに任せるか。


「………だそうだ、グラード。頼まれるか」

「いいぜ、じゃあお前はこれから帝国兵だ。帝国兵筆頭竜騎士の称号を与えてやる」

「やった!」


 無邪気にイネスは喜んでいる。帝国としても竜騎士のイネスは大歓迎だ。

 こうしてイネスは俺たちの仲間になった。




「そうか、大義であったケインよ! それでは………ラミアの件は黙認という事でな。後、イネスの事、よろしく頼むぞ。それにしても邪竜の奴らまだ生き残りがおったか」

「はい、なんか最後ジルベルトの奴、邪神がどうたらと言ってましたが…」

「邪神か……すまんがケインよ引き続き、邪神の事を調べて邪竜の生き残りが入れば討伐をお願いできんかの。邪竜については人間世界にとっても憂慮すべき存在であるし、本件が無事解決できれば、お主の人間世界の世界征服、わしも手を貸してやろう」


 竜王メルギデスの後ろ盾ができれば戦わずして人間世界の国々はケイン帝国に従ってくれる可能性が高い。

 と言う事でケインに断る理由はなかった。

 なんだかんだで竜王にはいいように使われている気もしないではないが……


「了解です。邪竜の残党が入ればその殲滅と、邪神の調査、承ります」

「おおそうか! では頼むぞ……そうだなラミアもいるが一人竜族からつけてやろう。楽しみにして待っておれ」


 こうして竜王から更なる頼みをきいた俺は人間世界に戻り、今後の方針を相談する事にする。




「ほう、竜王様が後ろ盾になってくれると。それでは是非その頼みクリアしたいものですね」


 帝国に戻り、いつものようにセバスチャンに相談している。


「ああ、そうなんだけど、邪神の調査って言われてもなあ。後、邪竜の残党もどこにいるやらで……」


「………ノストラ―ドを使ってみますか。邪の道は邪という事で」


 ああ、マフィアのノストラ―ドファミリーか。

 そんな奴もいたな。


「うん、いい考えだな。じゃあその方向で調査頼む。」




 それから数日後


「ケイン様、竜王の使いという者が来ております」


 竜族から一人つけてくれるという話だった。その者だろう。


 キィーとドアから一人の男が入ってきた。

 その男は白髪で肌は色白、服も全体的に白系のまるで貴族の騎士のような格好をしている。

 顔もすごいイケメンだ。ほんとに竜族か?


「初めまして! 俺はクリフォードだ。 あんたがケインだな。ほんとに赤ん坊なんだな、ウケるわ。そしてラミアちゃん! 久しぶり!」


「お久しぶりです。お兄様」


「お兄様? なんか、似てないみたいだけど」


「母が白竜ですので、兄は母似です」


 なるほど。


「ラミアちゃんに久しぶりに会えて、お兄ちゃん嬉しい! ああーラミアちゃん成分を一杯吸収しないと」


 ラミアはそんな兄と困った顔で接している。

 ラミアの家族は父の竜王にしろ、全体的にこんな感じなんだろうか。


「ラミアお前、家族みんなに愛されてんなあ」


「ええ、まあ……そうですね……」


 なんだ? 少し陰があるような回答だが………まあいいか。


「クリフォードはなんで剣なんで差してんだ? 竜族ならいらないだろ」


「うん?………ああ、これな! ぶっちゃけなくてもいけるが………かっこいいからだ! かっこいいだろ、この大剣! 俺は魔法剣士でこの剣に魔法を宿しながら戦う!」


「お兄様はこういう人ですので………」


 なるほど、なんとなく把握した。

 しかし、ラミアがいる中、竜王がわざわざよこしてくくれた人材だ。

 きっと実力も相当あるのだろう。


「失礼いたします」


 ユミルが客人用のお茶を持ってきた。

 クリフォードを一目見て、ポッとする。


 おいおい、そいつはイケメンだけど中身はあれだぞ。

 ユミルは頬を上気させながら部屋を出て行った。


「さて、セバスチャン、例のノストラードの調査の方はどうなった?」


 早速、邪神関連について詰めていく。

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