最終話 異世界の魔術は俺の【魔法】に敵いませんでした。
これにて江戸川悠介のお話は最後となります。
あれから数年経ってようやく俺たちは異世界ウィトルースを一周どころか全ての国を踏破してヒューマンの国クロノスに戻ってきた。
本当に色々なことがあったな・・・戦争に巻き込まれたり、ダンジョンから溢れ出した魔獣の大暴走を鎮圧したり、それこそマジで現れてしまった魔王をたまたま通り掛かった俺がボコって大人しくさせたら惚れられて彼女まで仲間になってしまったり。
女魔王スピカはシルバーの予言どおり別世界から現れた正真正銘の魔王だった。しかし俺に牙を向くには力不足だったんだよな・・・。
ド派手な召喚魔法陣から現れ配下ゼロの状態でよくこの世界をわかっていない状態にも関わらず、鉢合わせた俺を良い魔力を持っているとの理由で配下に加えようと「世界の半分をくれてやろう!我が軍門に下るがいい!」とか言いながら襲いかかってきてコテンパンにされてしまったのだから仕方ない。
負けた本人が一番意外そうな顔をしてたからな・・・まさか負けるとは思ってもいなかったようだ。
そうして魔王までハーレム入りした俺たちパーティはその後危なげなく世界の全ての国を見て回った後にこうしてクロノスへ戻ってきたのだ。その理由とは・・・
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その日、俺たちはクロノス城の敷地内の教会で結婚式を挙げていた。神父役は王が務めてくれるとの事。
シルバーとクララ以外の全員が美しい純白のウェディングドレスに身を包んで教会の赤絨毯を進んでくる。
仲間外れになどしたくはなかったが二人は辞退したものの生涯付き合っていくつもりでいる。
そして八人の美しい花嫁を一生愛すると誓い、式場は歓喜の渦に包まれたのだった。
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それからこの【漂流者】はどうなったって?
彼は魔法を研究し、この世界に浸透させたのだ。
誰でも使える魔術のその先に位置する魔法は彼の研究によって昇華され更にはこの世界にはなかった学校を全ての国と地域に建設。【エドガー魔法学校】として世に知らぬ者はいない程の偉人としてその名を残したのだった。
現在のクロノス校校長の私の叔母さんでもあるウシオさんはかつてその彼の奥さんだったという話だが彼がこの世にいたのは百年以上前なのだから彼女得意の嘘なのだろう。
それからなんと別世界であるチキュウという世界との異世界交流も盛んだ。
スピカとシルバーという彼の仲間が【開門】という大魔法を編み出しこの世界と向こうの世界に文字通り境界を渡る門が現れたのだ。
当初は混乱を招いたのだが魔法文明であるウィトルースと科学文明のチキュウはお互いの知らない技術を上手く交換し合い平和的に交流が始まったのである。
中には当然異世界を侵略しようとした者たちもいたがやはり英雄【ユースケ・エドガー】とその仲間たちによって制圧されてしまったらしい。
長々とモノローグを語っている私は誰かって?
それは今日から魔法学校に通うことになった由梨香・エドガーです!これからチキュウへと留学する私のお話が始まるのだ!!
終わり
3月末から書いてきたこのお話も今日で無事最終回を迎えることが出来ました!
またお話を考えて次回作を作る予定でいますのでその時まで暫しお別れとなります、お付き合いいただいた読者の皆様に最大限の感謝を!
JING




