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異世界の魔術は俺の【魔法】に敵いませんでした  作者: JING
第四章 ドワーフと人魚の国
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第65話 企みは悠介が上手だったんです?

そろそろ第4章もクライマックスです!

「アンタ、今なんと言った?」

「聞こえておらんかったのか?ならば今一度言ってやろう、その魚にも劣る耳で聞け。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()、だ。」


約束の日、俺達はギュウマの案内でドワーフ国首長と謁見に官邸へと向かったのだ。予定ではジェーンの言う証拠の品を見てもらい、人魚国の宰相の野望を阻止する為に協力を頼むためである。

だが結果として要請すら聞き遂げられる前に俺達は兵たちから剣を向けられている最中だ。

指示したのはドワーフ国現首長セグモン・リーロン。リーロン族族長の若き指導者だった。


「セグモン様、少々意味がわかり兼ねます。このギュウマ、国からの要請を受け冒険者として人魚国との密輸の案件を探りこうしてその証拠となる品を見つけ参上した次第でありますが。」

「黙れ、元騎士団長であろうと下賎のものに変わりはないぞ。此度人魚国から()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()と捜査協力の申請があった矢先なのだ。」

「誘拐など有り得ません!!我々はかの国の宰相の企みを暴きこうして王女自身が集めた証拠を・・・」

「衛兵たちよ、誉れある元騎士団長も犯罪者へと堕ちてしまったようだ。共に地下牢へ投獄せよ。・・・所詮オークなど醜悪なものと決まっている。」

「なんだと貴様アアアアアアア!?」


聞く耳持たずとはこの事らしい。

俺に策があるとギュウマを何とか宥め、俺達は大人しくジェーン以外牢屋行きとなったのであった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


その後ステレオタイプな石造りに鉄の格子が嵌った大きな牢獄にまとめて入れられた。武器は予め各々の【倉庫(ガレッジ)】に収めていたため取り上げられたのはギュウマだけで済んだのはラッキーだ。これまた足枷と大きな鉄球を付けられていた。


「チックショー!あのクソドワーフめ!!親の七光りだけで首長やってるだけのヒゲデブオヤジが!!」

「くっそー、こんなオリやボールなんてクロにかかればこなごなだぞ!」

「ギュウマにクロ、ステイ。こうなりそうな可能性もあったから大人しくしてたんだぜ?」「じゃろうな。」

「どゆこと??」とかえでが今にも泣きそうな顔で訪ねてくる。


「ドワーフ国のトップと人魚国の宰相が既に繋がってたってこと。密輸とはいえ、こんな大掛かりなことしてたら普通は国にバレバレだろ?」

「でも宰相はジェーンを殺そうとしてたんじゃないの?お城の近くで襲われたじゃない。」

「恐らく返り討ちにあったからシナリオを変えたんじゃないか?余計な損失を避けるために。」


そこへ一匹のトカゲが鉄柵の隙間から入ってきてちょこんと悠介の膝に乗った。


『今のところジェーン殿は無事だ。官邸の一室に軟禁されてるぞ。』

「えっ、その子ルヴィンちゃん!?」


突然喋ったトカゲに驚いたかえで、咄嗟に振り向いた先にはちゃんと足枷の付いたルヴィンがいたのである。


「そいつはモノマネドールだよ。ダンジョンで拾ったろ?」

『そうである。そもそも我はもっと美人だ!』

「いつの間に・・・そう言えばこういう時もっと抗議しそうなのに全く喋らなかったね。」

「そりゃそうだろ、官邸(ここ)に入る前から交代してもらってたんだから。」

「敵を欺くにはまず味方か、悠介にしてはなかなかの策じゃな。してどうする?状況からして王族の誘拐ともなれば極刑は免れん。」

「いや、まさか両方の国が敵だなんて思わねぇだろ。どう落とすのがベストかな・・・。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ククク、上手くいったな。」

「そのようで。貴方さまは美しき人魚姫を手中に収め我々は国の実権を得る。Win-Winの関係というやつですな。」


それがこの首長セグモンの素の顔なのであろう、歪んだ笑みを浮かべてニヤつくそのヒゲ面はただのエロオヤジである。跪いているのはドワーフではなくナマズの魚人なのだろう、これまた嫌な笑みを浮かべていた。


「知恵が回るとはいえギュウマも所詮は汚らしいオークよ、我々が繋がっていたとは夢にも思うまい。これからの時代は立ち回りが上手な者が勝つ世なのだ!」

「左様でございます。こちらとしましても余計なことをしかねない王女には手を焼いておりましたがようやく肩の荷が降りるというもの、煮るなり焼くなり手篭めにするなりセグモン様のお好きなように。こちらは逆賊に攫われた王女は憐れ、凶刃に掛かり逝去なされたということにしておきましょう。」


聞くに絶えないとはこの事だ。でも()()()()()()()()()()()()()()()()()()

どうやらそれに気づいた兵士がやってきたようだ、ノックするが早いか息を切らせながらドアを開け放ったのである。


「失礼しますセグモン様!今のやり取りは一体どういうことでしょうか!?」

「なんだ騒々しい!入室の許可さえとらぬとはハイオークの育てた兵などこの程度か!」

「なにを・・・いや、今のあなた方の話はガルガンの住民全てが聞いておりましたぞ!!」

「なにぃ!?」


俺はまず、このセグモンという男の権威を失墜させることを選んだ。俺達を貶めた責任は全て取ってもらおう。

それには先ず、気持ちよく喋ってもらうためにまだ部屋にいる頃にこのエロオヤジと後ろに控えていたナマズ野郎に【魅了(チャーム)】を掛けて最大限に気分を高揚させておいた。俺たちを上手くハメたおかげで大層気持ちよくなっていることだろう。

そしてダンジョンコアから学んだ【隠遁(ハーミット)】で姿も気配も消した俺がスマホでビデオ撮影。そのまま街中へ出向いていたルヴィンのスマホを建物を凌ぐサイズに【増幅(バフ)】で巨大化させてライブ中継してやったのだ。

見たことも無い大きなスクリーンに集まってきた民衆は更なるスキャンダルで大いに湧いた。もはや撤回は許されることは無い。

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