第63話 クロたちの場合 ルヴィンたちの場合
たまに悠介視点以外で文章を書くと普段以上に時間がかかりますね・・・ウシオのようなのじゃ口調だと何故かスラスラ書けるんですが。
~クロサイド~
「おうおうおう!オレ様の目の黒いうちにぼったくりたぁいい度胸じゃねえかっ!!!」
「ひいいいいいいああっ!?!?!?」
大声で叫んだのはギュウマさん。
アタシの買い物についてきてなんでか咆哮してるなぁ、クロもあれくらい大声だせるぞ!
「も、申し訳ねぇ姐さん!まさかあんたの知り合いだなんて思いやしねぇかったんだ!!」
「あ゛あ゛!?オレ様じゃなきゃやっていいわきゃねぇだろうがボケぇ!!テメェはアウトだ、よかったな!!」
「ひぇぇぇ!?んな殺生なあああああああああ!!!」
そのまま魔石売りのおっちゃんは兵隊さんに連れていかれてしまった、魔石欲しかったのに。
「なーなーギュウマ!」
「お前まで呼び捨てか・・・まあいいさ、なんだ?」
「なんでさっきから買い物しようとした店全部でほえてるんだ?」
さっきのおっちゃんみたいに連れてかれたのはもう片手の数じゃ足りないほどだった。いい加減買い物したいんだけどなぁ・・・。
「クロさん、なんでもさっきから貴女が選ぶお店はどうやら悪いことをしてお金稼ぎしてるお店ばっかりだったみたいですわよ?」
「そうなのかシルバー!?」
「・・・クロ様は悪徳商人センサーでもお在りなのでしょうか?」
「よく分からないけどクロはすごいんだぞ!」
フッフッフッフッフッフッフッフッフッフッフッフッフッフッフッ、このドラゴンににてる亜人はわかってるな!クロはよくわからないけどえらいドラゴンなんだぞ!(フフン)
アタイがこんなにつよくなったのも大好きなユウスケとカエデのおかげだな!
「ところでクロ様は何故魔石が欲しいんでしょう?お強くなられたいのでしたらカエデ様のバックアップで十分ではありませんか?」
「そういえばそうですね。たしか魔石の使い道と言えば魔道具への魔力供給とかでしたよね?」
「いや、それだけじゃ無いぜ。魔石ってのは魔力溜りにあった宝石に長時間かけて魔力が浸透してって出来る天然モノと魔物の体内で生成されて額に出てくる養殖があるのは知ってるだろ?」とギュウマが二本指を立てたのでつられて真似してしまうアタイ。
「それ以外には適当な石に魔術師が数人がかりで夜通し魔力を詰め込んで作る人造があるわけだ、ここまでは知ってるな?」
「ええ。」
「そーなのかー?」
「そーなんだよ。で、最近の研究では最も多くの天然魔石を溜め込む習性があるのはドラゴン族ってのが判明してな。」
「そうなんだぞ!パパは巣にたーくさん魔石があったんだ、だからクロも強い魔石いっぱい集めてパパへのお土産にするんだぞ!」
そうしてふんぞり返って胸を貼るとエラいのをアピール出来るっておばさんから教わったんだ!
・・・でもさいきんはママそっくりのおっきなおっぱいが邪魔かもしれない・・・。ちょっとはずかしいけどユウスケにたのめば小さくして貰えるかなぁ?
「それは素晴らしいですね!偉いですよクロ♪」
「まだこんなに幼いのに殊勝なお心遣いですね・・・。」
「あー・・・あとはドラゴン族の一部だけだが魔石を喰って己の力に変える奴もいるらしい。クロがそうかは知らんが本能的に魔石を欲しがるのはそういうのもあるんじゃねぇのか?」
「よくわからないけど魔石は大好きだぞ!」
さあ、次のお店はギュウマに怒られないといいな!
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~ルヴィンサイド~
久々の休暇というのにお兄ちゃんは女どもにまとわりつかれて乾く間もないとはこの事だね・・・。
ジェーンさんは仕方ないとしてもライラ殿にまでああして引っ付かれては歩きづらさも一入だろうに。ほら、カエデ殿も参加するべきか迷ってモジモジしてるし。・・・むしろ結婚するために地上に来た我も参戦するべきなのでは?
「よォ兄ちゃん両手に花どころの騒ぎじゃねぇな!手に余るようなら俺たちがブベッ!?」
この手の輩も懲りないものだ、女連れがよっぽど羨ましいのか今日だけで両手の指で足りない程絡んで来てるな、まあお兄ちゃんが一瞥するころにはかえで殿が鈍器のようなもので一撃入れて昏倒させてるわけだけども・・・。
「大丈夫かかえで?さっきから悪いな・・・。」
「ううん、全然へーきだよ?(ホントなら悠介の周りの子たちも一掃したいけど仲間だから仕方ないね・・・)」
ん、ウシオ殿じゃなくとも今のカエデ殿の考えは読めた気がする・・・。
そして店の主に恫喝しては衛兵を呼ばれ、逆に連れて行かせるギュウマ殿を数回目撃しつつもみんな満足げにその日のショッピングを終えて帰路についたのだった。
さて、我も今日は色々精神的に疲れた・・・目当ての服は見つからなかったけどさっさと今日は寝てしまおう。
「あ、いたいた。ルヴィン、ちょっと時間いいかな。」
「お兄ちゃん、なにかあった?」
そもそもこのお兄ちゃん呼びも彼にはあんまり刺さらないように感じるな・・・やはりみんなのように露出を増やしてみようか。そう思いながら一階で飲み物を買った後に二階のラウンジに上がろうとしたところで彼に呼び止められたのだ。
「これ、ルヴィンに似合うと思って買っておいたんだよ。ないしょにしててゴメンな?」
「!!」
手渡されたのはラッピング紙に包まれた洋服のようなもの。飲み物を傍らにおいて恐る恐る包みを取り払うと・・・それはお洒落なパンツとそれに合ったトップスのセットだった・・・これを我に!?
「ほら、前にルヴィンのワンピースをアイツにやっちゃったろ?実は今日の買い物はかえでとライラにかわいい妹に似合いそうな服を選んでもらったんだよ。サイズはその魔道具のブローチのおかげで伸縮自在なんだぜ、凄いだろ!」
そうニカッと笑った主様のスマイルの一撃で我の、いや私のハートは木っ端微塵に撃ち抜かれたようだった。気づくと私は彼に抱き着きながら愛の告白をしていたのだからその威力はどんなスキルや魔術、いや魔法であろうとも適うものは無いはずだ。
パパ、私にこんな素晴らしい出会いを与えてくれてありがとう。
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