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第29話 逆になんで今まで裁かれなかったんだろう・・・?

世の中思い込みだけで自分は何をしても許されると勘違いする者はいるようです。

「気分悪いな・・・ずいぶん悪趣味な魔道具だな、ほぼ呪いのアイテムじゃねぇか。」

「ユウスケちゃんの【探査(エクスプレーション)】って今どんくらい見渡せるものなん?」

「そうだな、半径百キロってとこか。」

「そんだけ慣れてないものが走らされたら死ぬわよね・・・。」

「いや、反応は突然現れた感じだった。恐らくこの街の中で持たされたんだと思うぜ?そして魔道具の力の維持に無理矢理魔力を吸い上げられたんだろう。魔力枯渇に慣れてないものは気を失ったり酷いと死に至るらしいし。」


何より気に食わないのは彼女が死ぬとわかっててそんなモノ使える神経だ、改めて命の価値というものが軽い世界なんだなと再認識する。

誰だか知らないが同じくらい反省してもらおうか、つまり次は衛兵に捕まってもらいたいんだっけ?

そこで俺はスマホを取り出す。そうだ、ライラにもスマホを用意しないと。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ふふんウシオよォ、無様な姿だな?ああ?」

「フン、結局はお主だったか・・・落ちるとこまで堕ちたのォ【百獣】の?」


あれから数日後、俺たちは縄で雁字搦めに縛られ転がされていた。あの後俺は食堂のおばさんに無銭飲食をしたという体で一芝居打って貰い衛兵に突き出された。捕まえに来た奴らはなにか戸惑っているようだったがその後は予定通り全員拘束された後、大きな麻袋のようなものを頭から被らされどこかの館に連れてこられたのだった。

それを見つめるのは相当に横柄な態度を取る大男、格式高そうな服を気崩していてるが偉いのかチンピラなのかわかったもんじゃない。


「よお、ヒョロヒョロの色男。お前は【漂流者(ドリフター)】なんだろ?ならバカげた力を持ってるはずだ!全てオレ様に献上しろ!!お前の能力全て!勿論そこの女共もだ!!グハハハハハハハハハハハハ!!!!」


チンピラ確定か。これならホントにバランにいたオークの兄貴のが頭良いかもしれん。


「それで?俺たちを捕まえたいが為に獣人におかしな魔道具を持たせたのはアンタかゴリラ野郎。」と言った俺の腹を蹴飛ばしてくる【百獣】。

「口の利き方に気をつけろよ青二才が!オレ様は誇り高きライオン種のライカンスロープ、【百獣】のライル様だぞ!?」


あとで聞いたところ、ライカンスロープというのは獣人の中でも珍しい自らの獣化を自在にコントロール出来るレアスキルらしい。

これを使うと人間にほぼ近い姿から徐々に体に獣の意図が増えていき、最終的には元となった動物より数段大きな体を持った原種の姿に変身するという。

ちなみにこのライルとかいう野郎は中々に獣王国でも力を持った貴族のようなやつでこの国の将軍のポストにいるんだとか。どうでもいいが。


「力ある者がないヤツらをどう扱おうが構わんだろう?あのサルは家族を救って欲しいからなんでもやりますとかだったか?なら何をされようと文句無いだろう。」

「なら妾から質問じゃ。その者の家族とやらをお主はどうした?」

「決まっているだろう、不躾にもオレ様に意見したのだぞ?一族郎党奴隷に落として売ってやった。殺されないだけ幸せだろうが。」

「下衆が。」

「は!!その下衆に逆らえなくなった気分はどうだ【白面】のウシオ!せっかく珍しい狐のライカンと聞いたから俺の物にしてやろうと誘ったのに無視しやがったのが悪い!!」

「そんなことよりお主、地雷を踏んだぞ?」

「は?」


スっと立ち上がりその場に俺の自由を奪っていたロープを捨てる。


「ウシオ、こういう奴はどんな風にされたらいちばん嫌がると思う?」

「そうじゃのう・・・ボコボコにしたらちっぽけなプライドも折れるのではないか?」

「き、貴様どうやって縄を!?」

「『斬った』に決まってる。虫以下の頭じゃそんなことも分からないのか?」


途端に危険を察したのか、たちまち直立したライオンのような姿に変異していき俺に襲いかかってくるライル。


「ぐあああああァァァ!!お、俺に何をした下郎があぁぁぁぁあ!!!???」

「さっきから斬ったって言ってるだろうが!!」


這いつくばった姿勢で苦しみ立つこともできないようだ。

当然だ、【身体強化(バフ)】で加速した俺に両手首と太ももから先をぶった斬られたんだから。良かった良かったこいつに再生能力なんてものがなくて。


「お、オレ様はこの国の将軍【百獣】のライル・ライオネスだぞ!?こんな仕打ちをすれば獣王国に喧嘩を売ったと」

「あなたに何をしようと()()()が動くわけ無いでしょう?ワタクシがいるというのにベラベラと汚い言葉を並べて。耳が腐るとはこのことです。」

「ああ!?」


いつの間にかいた俺たちの後ろにいたのは全身真っ白な出で立ちの女性。アルビノと言うやつだろうか、目だけが赤く他はほのかに朱を差す肌を覗いては真っ白で腰よりも長い髪も純白で美しかった。


「【百獣】ライル・ライオネスは今まで私利私欲のためだけに何人もの国民を一方的に奴隷に落とす、犯すなど繰り返した後に惨殺する等々の愚行を繰り返した罪により将軍職剥奪の上海中遺棄の刑に処す。それが嫌なら・・・そこな冒険者の君?」

「えっ俺ですか?」

「始末してください。その男も最後まで抗いたいようですので。」


《GURAAAAAAAAAAAAAAAA!!GUOOOOOOOOON!!!》


「人である事すら辞めたようじゃな、こうなれば魔物と何も変わらぬよ。」


ライカンスロープは獣人の上位の者しか使えない特殊スキルである。故にウシオのように極めた者以外が暴走すればそれはもう人に仇なす魔獣でしかない。

【百獣】はその名の通り、巨大なライオンの首からさらにゴリラの胴体のようなものが生えたケンタウロスのような姿に変わっていく。そして今度は手首を失った腕とは別の剛腕が合計四本生えてきた・・・なんだこの僕の考えた最強のモンスターみたいなのは、悪趣味だ。

宜しければブックマーク及び☆5評価よろしくお願いします!

戦闘シーンに続くなんてこと初めてでは?

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