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我らは信長家臣団  作者: 大和屋
天下統一編
98/178

98話 地獄の鬼ごっこ

高遠城付近に、ヘリコプターが接近している。

この時代でヘリコプターに乗れる奴はただ1人。

我が妹、奈々だ。

『えー、高校を卒業せずに失踪したバカ野郎に告ぐ。これより、地獄の鬼ごっこを開始する。日が沈むまでにバカ野郎が捕まらなければバカ野郎の勝ち。バカ野郎が捕まったら、地獄の罰ゲームだ。それでは、開始。』

ヤバイ、逃げよう。

俺は掛け軸の後ろにある隠し倉庫に隠れた。

「どこにいる?」

奈々の声が聞こえる。

バーカ、すぐ側にいる事が分からんとは。

てか、奈々だって中学卒業する前にロケットランチャー発明したじゃねえか。

バリバリ犯罪者が俺に説教するなよ。

「あ~、も~、全然分からない・・・」

ざまあみろ。

「訳無いじゃん。」

へ?

「あれれ~、この掛け軸何か怪しいなあ。よおし、確認してみよう。」

奈々は相変わらずウザい声で言う。

「見~つけた!」

奈々は隠し扉を開け、俺の方にどんどん近づいて来る。

「罰ゲームは、これを飲む事だ。」

ん?

トマトジュース?

バカめ、俺はトマトジュース克服したんだ。

舐めるなよ。

俺はトマトジュースを飲み始めた。

「ゴクゴク・・・おえええええっ。」

俺はトマトジュースを吐いた。

なぜか死ぬほど辛い。

舌がヒリヒリ痛む。

「痛いーっ。これもしかしてデスソース!?奈々、貴様っ。」

「引っかかったわね。まあ、君にしては上出来だよ。」

ウザッ。

「もっと飲め。」

奈々は俺の顔にデスソースをかけた。

目にデスソースが入り、激痛が走る。

「ぎえっぴーっ。」

「はは、ぎえっぴーだって。日本語大丈夫?」

俺はキレて、奈々の胸ぐらを掴み、デスソースを口に入れた。

「やめろ!」

「やめねえよ。俺の痛みを忠実に再現してやるからな、この犯罪者。」

「ロケットランチャーを作ったのは自分の為よ。人を殺す為じゃ無い。」

「理由がどうあれ、法律違反は見過ごせないぞ、奈々。」

「ここでは人を殺しても裁かれないんでしょ。」

ちっ、口うるさい妹だな、おい。

俺は奈々の頭にげんこつを入れた。

「妹に対してその態度は何だっ。」

「黙れ。うるさい。」

俺は奈々を突き飛ばし、抜刀した。

「え、冗談、よね?」

冗談などでは無い。

俺は本気だ。

本気で怒っている。

調子に乗りやがって。

俺はお前のせいで全ての愛情を奪われたんだ。

学校の宿題をしている時、ちょっかい出しやがって。

勉強しろよ、勉強。

母親に甘えときながら、裏では悪口ばっか言ってるし。

愚痴を言うなら正々堂々と本人の前で言えや。

「やめてよ。」

奈々は恐怖に怯えきった顔で言う。

「今更無駄だ。さらば、妹よ。」

俺は刀を振り下ろした。

デスソースは、世界で一番辛いソースです。

その名の通り、飲んだら死にます(死なないけどかなり致命傷)。

よい子のみんなはマネしないでね(笑)

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