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我らは信長家臣団  作者: 大和屋
天下統一編
73/178

73話 桶狭間の真実

信長様が突然高遠へ遊びに来た、その日に、茶々は回復した。

「伯父上、来ていたのですか?」

「ああ。ところで、茶々。体は大丈夫なのか?」

「ええ、姫は姫でも、伯父上の姪ですから。」

「ふっ、たくましく育ったのう。」

「もう、伯父上ったら。14の娘に対して心配性ですよ。」

「大人とはそういうものだ。」

信長様は茶々の頭を、優しくなでた。

「元気な子を産み、一生懸命に育てよ。」

「はい、伯父上。」

茶々は力強く答えた。

「東、今日はここで過ごしたいと思う。明日の朝まで、世話になるぞ。」

「分かりました。城下の料亭の、最高級の料理を用意させて頂きます。」

「東、わしは高級な料理より庶民の食べ物が好きなのだ。例えば、柿とか、な。」

「・・・ならば、湯漬けはどうです?あの、桶狭間の戦いの前に食べた事で有名な・・・」

「何を言うか。そんな暇は無い。」

「え、でもでも、今川に勝てたのは、出陣をギリギリまで遅らせて、その際に湯漬けを・・・」

「そうじゃ。前日の評定が夜遅くまで続いてな。しかも、籠城すべきだの、打って出て武士らしく散るだの、バカな話だらけじゃ。籠城できるほどの兵糧はなく、武士の美学なんぞに振り回されてたまるか。で、結局その評定は、意見がまとまらないまま終わった。そのせいでわしは寝坊して、結果的に奇襲する形となった。ただ、空腹だけは我慢できなかった。だから、奇襲の途中、馬に乗りながら湯漬けを食べたのだ。」

・・・

何て間抜けな話だろう。

「んじゃ、敦盛の舞は?踊ったよね。ね、ね、ね。」

「わしは踊っていない。踊ったのはサルじゃ。」

サル・・・秀吉の事か。

1582年8月2日、俺の夢は壊れた。

1582年8月2日と書いていますが、本当はもう少し日が進んでいないとおかしいのです。

説明します。50話の浅井長政の葬儀の日付が7月26日。高遠城がある長野から、滋賀県までは遠路です。そのため、安土に行くには何十日ほどはかかります。車が無いので。本当なら、8月20日くらいでしょう。

それでも、8月2日と書いたのは、私が我らは信長家臣団を執筆する際に流すBGMがサマーウォーズの曲である事に関係しています。

サマーウォーズに出てくる陣内家での会話に出てくる、第二次上田合戦。

徳川秀忠率いる大軍が、真田の城を攻めた、攻城戦です。

その日の日付は、8月2日。

なので、無理矢理8月2日にさせて頂きました。

サマーウォーズはとても素晴らしい作品ですので、小説で読んでみてはどうでしょうか?

また、金曜ロードショーで取り上げられる可能性もあるので、もし機会があれば見る事をオススメします。

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