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我らは信長家臣団  作者: 大和屋
天下統一編
72/178

72話 ハンバーグ

台所から、包丁の音がした。

しばらくすると匂ってきた、故郷の懐かしい匂い。

「できましたよ。」

小松が入って来た。

「こ、これは・・・」

俺は自分の目を疑った。

こ、これはっ。

どこからどう見ても、ハンバーグではないかっ。

「見た事も食べた事もない料理だな。」

「東様の妹君である、奈々様が教えてくれたのです。」

「妹?そなた、妹と一緒にこの時代へ来たのか?」

「違います。奈々は、時間警察庁という組織に入り、時間を移動する機械を使ってここへ来た、というわけです。」

「ふむ。まあそんな話はどうでも良い。小松殿の料理、ありがたく頂かせて思う。」

信長様はハンバーグを一口食べた。

「美味い!光秀が好んでいた京の料理よりうまいぞ!これほど贅沢な料理、もしも城下で取引したら、1000文で取引できるだろう。」

えっと、100文が1万円だから、10万円か。そんな値段ではないのだが・・・

「信長様。これはハンバーグと言いまして、俺の時代での値打ちは1000円ほどですよ。」

「せ、せんえん?」

「あっ、えっと、10文の事です。」

「何っ、そのような値打ちなのかっ。こんなに美味いのにっ。」

「まあ、大惨事が無い限りは、ハンバーグはいつでも手に入りますからね。後、財力さえあれば。」

「そなたの時代はどれほど豊かなのだ?して、原材料は?」

「肉です。」

「・・・この時代では肉は禁止されておるのだぞ。そなた・・・」

・・・

「使えるぞっ、食肉禁止令解除の好機だっ!東、このハンバーグとやらを帝へ献上せよ。」

「は、はい。」

俺はそう答えるしかなかった。

果たして、天皇はハンバーグ如きで意思を変えてくれるのだろうか。

天皇はそんなに、意思が変わりやすい人なのだろうか。

私には、分からない(by:野口英世)。

ぷぷっ。

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