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我らは信長家臣団  作者: 大和屋
天下統一編
59/178

59話 勝利の宴・東の危機

島津家は、圧倒的な織田軍の強さに、衰退していった。

織田に目をつけられたが最後、その家は滅びる。

「島津の力、この程度か。つまらぬ。」

総大将の信忠は、勝利の祝いの宴を開いていた。

「今宵は無礼講じゃ。足軽たちも、身分など気にせず飲め。」

足軽たちは、信忠の言葉に感激し、酒を飲み交わし始めた。

中には、歌を歌う者もいた。

「九州最大島津家も~天下の織田軍には勝てぬ~我が織田軍には大砲と~圧倒的な兵の数~これまでにない戦法と~これまでにない発想で~敵軍四方八方に~それが我が軍の秘密。」

初めは1人だけだったが、次第に1人、2人と増えていき、結局全員が歌を合唱した。

「九州最大島津家も~天下の織田軍には勝てぬ~我が織田軍には大砲と~圧倒的な兵の数~これまでにない戦法と~これまでにない発想で~敵軍四方八方に~それが我が軍の秘密。」


遠く離れた場所で、2人の女性が、織田軍の陣を見ていた。

胸のあたりに名札が付けられている。

『時間警察庁捜査部部長 花井 咲』『時間警察庁捜査部副部長 奥村 舞』と書かれている。

「ここにはいない。別の場所を探しましょう。」

花井咲の名札を付けた女性が、冷たい声で言う。

「時間線をかき乱す極悪人、大滝東を捕らえなければ。」

「しかし、悪意のある訳ではないと思いますがねえ。」

奥村舞が言う。

強気な咲とは違い、控えめで、存在感もうすい。

「悪意がなくても、歴史を変えてしまった人は、時間警察署で取り調べを受けないといけないのよ。

それはルール。私には変えられない。」

話の内容から推測すると、2人はこの時代の人間ではないと考えられる。

「大滝東。必ず見つけ出す。」

咲は決意の目で、そうつぶやいた。

東に、危機が迫った。


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