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49話 屋敷へ
「上杉攻めが終わったので、私は帰らせて頂きます。」
畠はそう言った。
「どうした、何かあったのか?」
「いえ、安土にいる友人の祝言に招かれたので。」
「そうか。」
畠は荷物をまとめると、そそくさと安土へ帰った。
「殿、茶々様からの書状が届いております。」
「渡せ。」
政宗から書状を受け取った。
◆◆◆◆ ◆◆◆◆ 東様へ ◆◆◆◆ ◆◆◆◆
突然のお知らせですが、私は懐妊いたしました。
東様のお役に立てた事、うれしく思います。
男子か姫かは分かりませんが、子供を授かっただけで私はうれしいです。
無事に産んでみせますから、それまでに育児の用意を頼みます。
「何と書いてあるのですか?」
政宗が聞く。
「身ごもったと書いてある。」
「それは!おめでとうございます。」
「今すぐ屋敷に帰り、育児の用意をする。」
俺は全部隊を集めると、急いで屋敷へ帰った。