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我らは信長家臣団  作者: 大和屋
天下統一編
46/178

46話 次なる目標

俺は手に入れたばかりの春日山城の広間で、評定を行っていた。

「兵糧は春日山城にあるものを奪えば存分に残っている。問題は、次の目標だ。」

負傷している森蘭丸が立ち上がる。

「東様、私は高岡城を攻めるのが良いと思います。事前に放っておいた忍びによると、高岡城の守りが手薄になっており、兵も200前後だと聞いております。東様がお決めください。」

「分かった。高岡城を攻めよう。」

俺は戦支度を整えると、高岡城に行軍した。

その日の夜は、大雨となり、今夜は宿に泊まることにした。

宿の主は藤松という名の若い女性だった。

「東様、今宵は存分にお楽しみくださいませ。」

「かたじけない。ところで、藤松殿は我らが憎くないのですか?」

「なぜです?」

「景勝に、心から従ってるのではないのですか?」

「だれがあんなバカに従いますか?上杉家の足軽どもはタダで宿に泊まったばかりか、世話役の女たちをさらっていくのですよ。私は景勝のバカに訴えましたが、そんなこと知ったことではないと無視されました。ひどい話でしょう?」

「そ、それはお気の毒に。」

「東様、宿代は頂きませぬ。そのかわり、必ずや上杉を滅ぼすよう、よろしくお願いいたします。」

「はい。」

本当は臣下の礼を取らせれば、許すつもりだった。

だが、ここまで民からの信用がうすいのであれば、家中の者を全員処断する。

見せしめとしての効果は十分にあるはずだ。

残酷であるが、天下平定のためだ。

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