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我らは信長家臣団  作者: 大和屋
天下統一編
35/178

35話 『京の都の殺人鬼』

7月に入って間もなく、うれしい知らせが届いた。

「『京の都の殺人鬼』が宣教師に大人気?」

「はい。そうでございます。」

使者ははっきりとした口調で答えた。

「ポルトガルで売る事を許可してほしい、との事です。」

「うーん。」

勝手に許可して、良いのだろうか?

茶々に聞いた方が良いのではないか?

でも茶々は近江の竹生島に遊びに行っている。

「著作権は茶々様にありますので、利益の半分を茶々様に納めますが。」

「分かった、許可しよう。」

茶々は大滝家の発展に尽くすと言っていた。

大滝家当主の正室の作品が売れれば、大滝家の格式も上がるだろう。

そう説明すれば、茶々は理解してくれる。





「はっくしゅっ!」

その頃茶々はくしゃみを連発していた。

「姉上、調子に乗って泳ぐからですよ。まだこんな寒いのに。」

初が言う。

初もまた、竹生島に来ていた。

「初の姉上の言うとおりですよ。ああ、寒い。茶々の姉上は寒くないのですか?」

「私をなめるな江。これでも大滝家初代当主の正室なのだぞ。」

茶々が反論する。

「それならわたくしも、佐治一成様の正室ですわ。」

初が自慢げに言う。

「ならお2人とも。わたくしが大滝家家臣森蘭丸様の正室である事も、お忘れなく。」

いつのまにか、『竹生島バーベキュー会』ではなく、『○○様の正室自慢会』になっていた。

「はっくしゅっ!もう、誰かが私の噂でもしてるわけ?」

うむ、それは茶々の正解だ。大正解だ。

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