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25話 猛毒
「松、飯を作ってくれ。」
「はい。」
ふふっ、これは絶好の機会。
信忠の食事に猛毒を入れればいいのよ。
そうすれば、信忠は死ぬ。
これで織田の時代は終わり。
そして菊が産んだ男子に天下がわたれば、天下人の伯母として、私は実権をにぎる事ができる。
やっと、父上の望みを叶える事ができる。
きっと、ほめてくださるにちがいない。
毒を味噌汁に入れた。
というか、毒を器にうすくぬった。
「信忠様、どうぞ召し上がりください。」
「松、何を・・・」
ふふふ。