2話 ?な戦い
前もって言いますが、この戦いは本能寺の変です。
理解できない。
何で俺は死んでない?
運悪く通り魔に殴られて死んだはずなのだが。
まあいい。
とりあえず、逃げよう。
なぜなら、俺のすぐ後ろは火花がとびちっているからだ。
外に出ると、驚きの光景が広がっていた。
桔梗の紋とかいう家紋が描かれている旗が何万も風になびいている。
そして、たくさんの火縄銃が白い服を着ているおじさんに向けられていた。
「我は織田の者。これが我の運命ならば、光秀!せめてそなたの目玉をえぐりとってから死にたいと思う。」
はあ?死んだら織田の者だろうが何だろうが何にもならないだろ。
世の中富をうしなっても生きていけるのが一番の幸せだろ。
俺はポケットにあるスマホを胸の内側のポケットに入れた。
火縄銃で胸を撃たれても、スマホが壊れるだけだろう。
和紙を耳につっこんだ。
ビビりの俺は火縄銃の音も苦手だが、何かで耳を塞げば問題ない。
が、和紙は紙なので少し痛い。
おじさんの近くにいる、まだ若そうなイケメン三人組の一番年上らしき人から火縄銃をうばった。
「何をする!?」
刀が振り下ろされたが、火縄銃で受け止めて逃げた。
銃口を馬に乗っている人に向けて、火薬を詰めて撃った。馬に乗っていた人は頭から血を流して落馬した。
「討ち取ったり!」
高々に宣言した。
轟音が響いた。胸に痛みが走る。しかしそのまま桔梗の紋のほうへ突撃した。
「な、なぜ死なないのだ。」
よかった。保険かけといて。
もし、胸の内側のポケットにスマホを入れてなかったら、死んでいただろう。
足軽を五人ほど切り倒した。
そのおかげでどうやらおじさん達の士気も上がったらしくお坊さんたちも槍を借りて戦っていた。
ん?
お坊さんがいるってことは、ここはお寺か。
だとしたらここは近畿地方の可能性が高くなる。
俺は考えをめぐらせながら、足軽たちを切り倒していった。
ふと、あのイケメン三人組の方を見た。一番年下らしき人が倒れている。俺は駆け出した。
ポケットにあるティッシュで傷口をふさいでやった。止血最優先だ。
「てっ、撤退!」
足軽大将が叫んだ。桔梗の紋が見えなくなった。
俺は馬に乗っていた人の首をゴリゴリと斬った。
「あのすみません、これ、いります?」
イケメン三人組の真ん中らしい人が首を受け取った。
「ここにおられるは織田信長様。そなた、名は何と申す?」
「大滝東です。」
「武士の子か?」
「違います。」
「では豪商か?」
「違います。」
「ではいったい何なのだ?」
「サラリーマンの子です。」
「さ、さらりいまん?」
おじさんが口を開いた。
「そなた、この時代の者でないな?」
おそらくここは戦国時代の近畿地方だろう。
「はい。」
「よくぞ光秀を討ち取ってくれた。褒美に何かやろう。」
「それなら、財産下さい。」
「かまわぬ。何十万石ほしい?」
「石高など2000石ほどでかまいません。」
「欲が無い奴じゃのお。」
「とりあえず、居城とかに登城させてもらっていいですか?」
「それでは我らは急ぎ、安土へ向かう。悪いが、そなたは光秀が乗っていた馬に乗ってくれ。乗り方、分かるか?」
「はい。」
ゆっくり馬に乗って、足で腹を押した。
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