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116話 おね懐妊
1583年、8月。
「伝令、蘭丸様が盛岡城を攻め落とされました!」
「そうか!」
南部攻めが終わった!
信長様も九州を制覇したから・・・敵は長宗親だけだ!
「東様、おめでとうございます!」
「東~、おめでとう~。」
菊と江が祝ってくれた。
「四国は遠いからな~。大量の米が必要になるはずだ。」
「それなら、信長様と交渉すれば良いのでは?」
「そうか、その手があったか!菊、今すぐ信長様に使いを出せ。」
「はい。」
四国を攻略すれば、織田家の支配力は絶対的となる。
本当の意味での、天下布武だ。
三河の岡崎城では、羽柴秀吉の正室・おねの腹に子が宿った事が判明し、宴が行われていた。
「がはははっ。おね、よくやった!」
長い間、子供ができなかった秀吉だが、遂におねが懐妊したのだ。
この上なく喜んでいる事だろう。
「絶対に、男子を産んで見せます。」
「気を重くするな。姫でも男子でも、わしの子である事に変わりはないのだからな!」
1000文字を目安としているのに、ごめんなさい。
次話から、四国攻めが始まります。