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我らは信長家臣団  作者: 大和屋
天下統一編
107/178

107話 噂話

俺のバカ殿顔は意外にも好評で、農民たちが集まってきた。

「殿様、とても面白いです。」

俺は調子に乗って、踊り始めた。

「あ~どっこいしょ~、どっこいしょ~。皆さん踊って歌ってください、御酒を飲んで~。」

俺は農民たちに酒を持ってくるようお願いした。

しばらくすると、農民たちが酒を持ってきてくれた。

ぐびぐびと音を立てながら酒を飲む。

農民たちも、御酒を飲む。

「ライブやりたいな。」

「東~、何、らいぶって?」

「広い建物の中で歌ったり踊ったりする事だよ。」

「へえ、出来なくは無いと思うよ。らいぶ用の建物、建てよっか?」

「ああ、頼む。」

俺はライブ用の建物を建設するよう、江に頼んだ。

俺専用のライブ会場にしよう。

俺しか使わないから、髪型のセットや道具、人件費や衣装の費用を除けば、経費は無し。

チケットはもちろん印刷じゃなくて、手書き。

側室のみんなに手伝ってもらおう。

会場の名前は・・・『スター・ザ・ジェットコースター』。

「らいぶ、私も手伝わせて頂きます。」

小松が言う。

「良いよ。」

「それと、秘密にしていた事があります。」

「・・・何だ?」

「茶々様が残した、文を見つけました。ご覧ください。」

俺は文を小松から受け取った。

『決戦の地・北九州』

とても短い文だった。

だが、茶々が俺とタイマンを望んでいるという事は分かった。

「へえ、茶々も中々やり手だねえ。ここまでするとは思ってなかった。」

俺は決闘を目前にしていると、興奮する。

体が火照り、暑い。

「水をお持ちしますね。」

小松は高遠城に走っていった。

「気が利く奥様です事。」

農民たちが小松を褒めた。

「殿様、最近、妙な噂が立っておるのです。羽柴の殿様が、武芸の秀でた者を集めていると聞きます。謀反を起こさぬと良いのですが・・・」

「・・・直ぐに信長様に伝えよう。」

「それと殿様、加藤亜希子と名乗る者が、伊達の殿様の領地で大道芸をしているんですって。」

加藤亜希子?

俺が近江で流行したと聞く病気の、原点として疑われる人物ではないか。

「ところで、近江で広がる病気は収まったのか?」

「はい。天下人・織田信長様の政策で収束いたしました。」

さすがは信長様だ。

「加藤亜希子という者は、確かに伊達の領地にいるのだな。」

「はい。」

「分かった。俺は帰るとしよう。お前たちも、励め。」

少し高圧的な態度で言ってみたが、農民たちは眉一つ動かさなかった。

今日分かった事

・殿様って、絶対的な存在だったんだなあ。

・噂話は便利


前々回で、小松が渡したダイヤのような塊・・・

いずれ、大きな役割を果たす事になります。

ダイヤのような塊の真実は、とても悲しい物です。

その正体は、最後までブクマを外さないで頂いた方だけが、知る事ができます。


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