世界の壁を超えたる存在
「スミはエンチャントと回復を。ソウは盾。エリスは魔術で危ない時だけ回復。暁は投擲は無いよな?」
「無いが何でだ?」
「なら良し。その辺の石とか武器を投げまくってくれ。こいつのSはスーパーじゃない。スキルだ。」
そう全体に式を出しつつ僕は一気に攻め立てる。
「勇鎌技 サヴリアス」
鎌に聖力を込め振り上げる。この動きが下手投げに似ているのでtサヴリアスとの名が付けられた。ちなみに名付け親はソウである。
閑話休題
そして今ので確信した。コイツは弱い。
「エリス最大級だ。完了までに3本にする。スミは盾二人に防御系と速度上昇を僕には物理と速度を。盾二人は地形を利用しろ例えば木を切り倒してそれを当てるとか。」
試しに近くにあった木を切り倒し実演してみせる。それにより多少のダメージが入る。
「《九属よ・終焉の地に集い》」
「付加 INT 呪加 MIND」
エリスの詠唱開始とともにスミが付加による魔法攻撃のバフをエリスに魔法防御のデバフをSキラー・マンティスに掛ける。
因みに
物理攻撃 STR
物理防御 VIT
魔法攻撃 INT
魔法防御 MIND
敏捷 AGI
器用 DEX
運 LCK
信仰 FAI
の八つによりステータスが決まり(マスクステータスを含み)それをもとに全てが決定すると言う物だ。
「《我が敵の元に・自然の摂理を持って》」
「盾二人守れ 《光の盾よ》」
一節で完成した魔術はエリスの前方1mほどの地点に現れ彼女を守護する。
「「コーリングシールド」」
盾系スキルでヘイトを集めるアーツを利用して2人は離れる。
「エレメンタルソード」
全属性・全族・全素など僕が使える全ての技術を持って最強の剣を形成する。その光を合図に
「《大いなる光線を・集束し・穿て》」
赤・青・緑・茶・黄・紫・空・白・黒の光線が集束し極太レーザーになってSキラー・マンティスに突き刺さる。
それにより一気にLPを削り残りLPバー1本とする。
「愚剣技 0スラッシュ」
光線に隠れ背後に回り僕のみが使える最強の一撃を与える。そしてそのまま木々が倒れる地点に誘導する。
「スミ!」
「ん、グラビティポイント」
そこに重力場を発生させる魔法を使い落下を早めるがそれに気付いたらしく逃げようとする。
「戦車奥義 砲天」
「騎士王技 騎士王之威圧」
「死神直伝 威魂」
が物理職のアルカヌーム経験者による威圧により逃げも出来ずにうずくまる。だがスキルを一切取得せずプレーする事のみが条件の愚者とスキルに頼らない魔術師による容赦ない攻撃に対しては通常攻撃判定が出るので異世界最強な夫婦に敵うはずが無いのだ。
「じゃあコレで 剛毅の槌圧」
あのまま一気に押し切り倒す。
「倒れたな。」
「あぁ。」
「ですね。」
「だな。」
「そうですね。」
倒せたのは良いがまだ消えない。予測はしていたが第二段階もあるとは・・・。
「さ~てデスマーチの始まりかね」
「「「「えっっ!?」」」
「?・・・ですまーち?」
レイドボスだし予測はしていたが名前が変わり始める。
面倒な事この上なしだな。