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06 母が人になった日

「お母さん、ごめんねって言ってくれない?」



電話越しの沈黙に私が緊張していると、



「そんなことであんたが楽になんのかね」



と、母は押し殺した声で呟いた。その声は震えていた。



母は私が思っている以上に、自分のした罪を分かっている。



母もまた「あんたが娘で良かった」と祖母に言ってもらいたかった人なのだから。




二人でグズグズと泣きあったら、




母の中の罪人だった母も、




私の中の神格化した母も、




役目を終えて、どこかへ去っていた。




私を責めて、私の基準を作った母は消え去り、どうしようもない、ただ愛の溢れた、私の大事な人が残った。




「私、お母さんが思っている以上に出来ない人間だから」




「もう、大丈夫って言わないから」




そう宣言する私に、母の元気な笑い声が届いた。






※※※

自分がアダルトチルドレンだと気付いたときに、母親にそれを言えずにいました。でも、あることがきっかけで、突然何も考えずに、その事を電話で伝えました。



最初は動揺するでもなく、淡々と私の話を聞いていた母に、途中から私が「謝ってほしい」と思っていることに気づきました。



どういう決着をつけたいとか、決別したいとか、そういう考えがあったわけではなく、ただ話をするつもりでした。区切りとして、イベントとして。


本音って分かりません。


もう母親に縛られることはないでしょう。

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