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11 ボクサーを見守る人

ボクシングのことは知らないけど




殴ったり殴られたり




自分の大事な人がボクサーだったらどうだろう




幼い自分の子供だったらどうだろう




リングに立って




大きな相手に戦う君を




リングサイドから不安げに眺めるだろう




力の差は歴然




相手には余裕の笑み




悔しくて握る拳に力を込める




何度も殴られた




それでもリングに立ち続ける君を涙なしでは見れない




いざとなったら自分が




そう思うけど、「殴られる!」と思った瞬間飛び出ても、間に合わないことはわかってる




悔しくて




悲しくて




涙が溢れる




でも1番辛いのは




頑張って戦ってきた君を




笑顔で迎えられないことだ




私はきっとこの戦いを降りる




君と一緒に戦うことはやめる




私は家で




君が帰ってくるのを待っている




傷を癒す方法なら知っている




傷が癒えるまでずっと寄り添う覚悟もある




だから、どうか




戦い続けて強くなっておくれ






※※※

慎重で人見知りで、喋ることが苦手な子供相手に、「欲しいものは、取ってと言いなさい」と先生が言ったとする。


私が自分の先入観で持って、嫌いだと、敵だと見なしている先生がそれをしたら、私は間違いなくそれを攻撃だととる。


一方で、好印象を持っている先生が同じ事をしたら、教育してくれているのね、とも思う。



同じ事をされても、それをどう受け取るかは子供自身が決める事。



悔しいと思って頑張るのか。自分はダメなんだと思って、一層喋れなくなってしまうのか。



それは分からないけど、親ができることは、どんな状態でも、いつも変わらずそこにいる、と言うことなんだろうなと、しみじみ思う。



私が目の前にしているリングは、私が勝手に作ったもの。戦いから降りたら、勝手に消えているでしょう。







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