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10 蛇と人、人と私。

公園を子供と二人で歩いていると、車椅子に乗ったおばあさんとそれを押す女性の二人組に、後ろから追いついた。




「見て、蛇よ」




おばあさんが指差す先。大きな木の真ん中らへんにある、バレーボール大のくぼみに、みっちりとハマった蛇がいた。




一見すると分からない。モゾモゾと動くたびに体の模様が回転するから、ようやくヘビだと分かる。




「昔はよくいたのよね」




とおばあさんは言う。




子供にも見せてやろうと、二人に近づき、




「ねぇ、蛇だって」




と声を出した。二人が少しびっくりしたように振り向いたので、慌てて会釈すると、ニコッとしてまた戻った。




二人が去り、まだ蛇を見続けていると、後ろから来た一人の女性が、興味深そうにのぞいてきた。




「蛇なんですって」




そう言うと、




「へぇ〜」




と言いながら、楽しそうにまじまじと木を眺めていた。




先を行くおばあさん達と、後から来た女性の後ろ姿を視線で追いかけながら、不思議な充足感に満たされていた。




蛇と人、人と私。





全ての距離感が私にぴったりだと思った。






※※※

人との関係を築くのが苦手な私にとって、ちょっとした人との交流が、とても嬉しくて、無性に人恋しくなる瞬間でもあります。


だからと言って、これ以上の関係に進もうとすると、疲れ、楽しめないことも分かっている。


話題、関係性、状況、全てが心地よい時間でした。








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