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シズクコレクター

今日も新宿はビルだらけだ

俺が人混みを歩いていると自動販売機があったんだ

そこにはボロッボロのロン毛ホームレスがいた

何してるっていうと、ゴミ箱を開けて缶を取り出しているんだ

その缶の中にわずかに残ったシズクを手に持ったもう一つの空き缶に集めていたのだ

それなりの量に溜まったら飲み干すのであろう

見てられなかった俺は叫んだ

「朝日新聞または毎日新聞、赤旗の読者はいませんかー!?

週刊金曜日の読者でもいいです!民進党や社民党、共産党の支持者はいませんか!?」

みんな無視するのだ

日頃共生社会とか助けあいとか連帯とか言っているくせにホームレスを助ける人は

ひとりもいないのだ

「共生する気はないのか!?」

周りにいなかったのかもしれない

そう思った俺は仕方なく読売や産経読者、自民党支持者を探してみた

「これが日本の国柄なんですかー!?ほっといていいんですかー!?」

やはりみんな無視だった

ホームレスは俺が世話してやっているのに相変わらず真空の目で空き缶のシズクを

集め続けていた

こちらを見ようともしないのだ

そこで俺はホームレスのケツにおもいっきり蹴りを入れると空き缶を奪いとって、

中にたまったシズクを道路にぶちまけてやった

オッサンはふらふらと立ち上がってくると、また黙って空き缶を漁り、中のシズクを集め始めた

俺はこれ見よがしにドリンクを買うとホームレスの目の前でゴクゴクと飲み始めた

オッサンはチラッと見たがまたすぐに作業に戻った

「それでも人間かーっ!!」

俺はオッサンの手から再び缶を奪い取ると、またしても中にたまったシズクを地面に撒き散らし

空き缶をフタの空いたゴミ箱に叩き込んでやった

そして俺が半分ほど飲んだドリンクをオッサンに手渡した

よく冷えたドリンクだ

「ほれ」俺がうながすとオッサンは真空の目で地面に投げつけた

シズクがハネて俺のズボンにも少しかかった、ドリンクが道路に広がっていく

「何しやがんだコラあ!」俺はホームレスをボコボコにしてやった

いやはや、夏はどこいっても夏だね♪


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