表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
歴女作家 坂本龍馬子の奇妙な犯科録  作者: 横造正史
第五章
436/539

夜のコミュニケーション  参

 その集団の中央には、奇跡の行いを見せてくれた際に舞台に立っていた森蘭丸の姿があった。ウリエル森だ。


 改めてだが、稚児眉姿ではないものの、真ん中分けのさらさらヘアーが現代風な森蘭丸をいった様相を醸し出している。


「あ、あの、私達、入信体験をしている者なのですが、もし良かったら一寸だけ混ぜてもらう事は出来ますでしょうか?」


 私は恐ず恐ずと問い掛ける。


「ああ、仮洗礼の方々じゃないですか! どうぞ折角なので色々コミュニケーションをとりましょう」


 爽やかに笑い、蘭丸が迎え入れてくれる。


「そういえば貴方達は先程は関ヶ原西軍コミュニティーにいらしたようですが、楽しめましたか?」


「え、ええ、色々面白いお話を聞かせてもらいましたよ」


 私は答える。


 というか、あの集団はそんな名前で呼ばれているのか……。


「因みに、此処は何という名前のコミュニティーになるのですか?」


 私は思わず聞いてみる。その質問の仕方が面白かったのか蘭丸は軽く笑った。


「此処は本能寺の変コミュニティーですよ」


「本能寺の変コミュニティーですか……」


 何だか大変そうなコミュニティーだ。


「私達は本能寺の変の際に殺された者達が集まって出来たコミュニティーなのです」


 蘭丸が再び薄く笑う。


「私はご存知かもしれませんが、森蘭丸の転生者でして、他に金森義入の転生者、村井貞勝の転生者などが居りますよ」


 蘭丸以外は余り聞いた事がない武将が多い。蘭丸は矢張り人気があるようで、周囲には女連中が群がっていた。


「ほら、三成子さん、蘭丸さんも綺麗な顔をしているじゃないですか、こっちはこっちで楽しめそうですよ」


 私は小声で耳打ちをする。


 しかし、三成子警部は詰まらなそうな表情をして顔を横に振る。


「そうかのう……」


「ねえ、ちょっと、し、仕事なんだから、ちゃんとして下さいよ!」


 覇気のない表情に私は苦言を呈する。


「帰りたい……」


 おいおい、駄目だぞ、こりゃあ……。


 もう当てになりそうにもないので、取り敢えず自分だけでコミュニケーションを続けてみる事にする。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ