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基本設定集

 補足程度にどうぞ。

 初出の固有名詞は【】付きです。

●ディオミール

 かつて【最高神マークイラ】によって創造されたとされている世界。

 中央に【大央洋】を挟み、北の【バーバジャール大陸】と南の【インブリス大陸】に分かれている。ただし、大央洋の中央に【レヴィアタン・ベルト】と呼ばれる年中大時化の海域があるため、大陸間の渡航はほぼ不可能である。

 人類文明が栄えているのは北のバーバジャール大陸のほうで、未開の地たるインブリス大陸は一般に【魔界】と呼称されている。

 地平線はあるが、時差はない。




●都市国家

 ディオミールの国々は街壁で国境を区切った都市国家の形態を取っている。近隣の国家間で共栄圏(コミュニティ)を形成することはあるが、広大な土地を一手に治めるような地球的な意味での国家は存在しない。

 それぞれの都市国家には特徴がある。産業に限らず、その街特有の『現象』や『法則』がある場合も多い。

 代表的なのは、天空都市ベルグダールの空飛ぶ岩石『向天岩』や、どれだけ標高が上がっても気圧や温度が下がらない性質『加護』などである。こうした局地的な超常現象を【特殊地象】と呼び、各国家の特徴は特殊地象に基づいていることが多い。




●魔技

 万象を構成する11の元素を操る技術。使用するには【魔導石】という特殊な鉱石から【アルケー】という元素の元となるエネルギーを取り出す必要がある。

 魔技はすべて精神によって制御される。呪文や魔技名の詠唱は精神統一のための手段である。慣れた魔技ならば必要としないが、不慣れな魔技を使う時や威力を求める時などには用いることがある。




●元素

 万象を構成する素粒子のようなもの。

 11ある元素のいずれにも分化することができるのが万能元素アルケーである。

 4分類のうち、無形元素にはプラスとマイナスが存在する。


▼物質元素

 地素:固体を表す

 海素:液体を表す

 空素:気体を表す

 火素:プラズマを表す

▼無形元素

 動素:運動を表す

 重素:重さを表す

▼生物元素

 体素:肉体を表す

 感素:感覚を表す

▼特殊元素

 光素:光を表す

 界素:空間を表す

 心素:精神を表す




●勇者(※第1章ネタバレ)

 魔技の一種【勇者召喚】によって異世界からやってきた者達とその末裔を意味する通称。『勇敢なる者』という意味で使われることはほとんどない。


 召喚された勇者は召喚されながらに、勇者の血を継いだ子供は生まれながらに、常人を遙かに超越した能力を持つ。

 それらは怪力や無尽蔵の体力を始めとして、元素分化の異様な高効率(少量のアルケーで圧倒的な規模の魔技を使用できる)や、魔技ですら不可能な超常現象を発動できる異能(【個勇能力】)という形で表れる。

 それら勇者の能力は、18歳(数え年)の第9の月を境に喪失していく。喪失の時期は人によってまちまちで、第9の月に入った途端に失うこともあれば、来年の第3の月まで維持することもある。


 勇者とディオミール人の間に生まれた子供(ハーフ勇者)は、純血の勇者よりもさらに強力な力を持つ。

 ハーフ勇者と純血勇者、または純血ディオミール人の子供(クォーター勇者)は逆に純血の勇者よりも力が弱くなる。それ以降の世代では、勇者の血が濃くなれば純血勇者並に戻り、逆に薄くなれば力を喪失する。


 勇者はディオミール人を【契約者】とすることができ、契約者は契約勇者に対して【絶対命令権】を有する。

 あらゆる命令を強制させることができる権利だが、命令の種類や勇者の精神力によっては抵抗も可能であるため、多くの場合、契約者は命令権を使いやすくするために策を弄する(英雄として祭り上げる、という手段が多い)。


 その力ゆえに、古来より忌み嫌われてきた。しかし軍事的に価値があるため、長い間兵器として使用されてきた。

 現状、勇者の人権を保証しているのは【勇者特区】のみである。




●勇者召喚

 魔技の一種。勇者を【異界の門】より召喚する。

 発動には勇者召喚という技術の一切が図形と文字によって表現された【魔技陣】と大量のアルケーを準備した上で、呪文の詠唱を行なう必要がある。

 呪文に契約を交わす文言が含まれているため、召喚された勇者は自動的に召喚者と契約する。ただし言葉は通じないため、母語をディオミール言語に塗り替える【帰化魔技】を召喚直後に使用しなければならない(命令権は言葉が通じなければ意味がない)。




●魔物

 アルケーを生成する器官【アルケー・コア】を体内に持った生物。

 11の種族があり、それぞれに種族を支配する【魔物王】がいる。魔物王の多くは神代の時代より生き続けている【真祖】であり、通常の魔物と異なり寿命が存在しない。

 古の不可侵条約により、人間は魔物を、魔物は人間を殺すことが禁じられている。だが魔物の多くは法という概念を理解しないため、魔物が人間を襲うことはままある。そうした場合に自衛で魔物を殺すことは王達も認めている。

 【創世期】――現在の【世暦】が始まる前の時代――までは王達を統括する12番目の王【魔王】が存在した。だが現在は空位となっている。


▼11の種族と魔物王

 ・地龍族(地龍王バハムート)…………陸に住むドラゴン

 ・海龍族(海龍王レヴィアタン)………海に住むドラゴン

 ・天龍族(天龍王アマテラス)…………空に住むドラゴン

 ・怪鳥族(王鳥スザク)…………………鳥型の魔物

 ・不死族(不死王ウロボロス)…………死すことのない(とされている)魔物

 ・精霊族(精霊王エインセル)…………人型の魔物

 ・幽躯(ゆうく)族(冥王オシリス)………………実体を持たない魔物

 ・海魔族(海王ローレライ)……………海に住む魔物

 ・魔獣族(獣王エンキドゥ)……………獣型の魔物

 ・邪蟲(じゃちゅう)族(王蟲ベルゼブブ)……………虫型の魔物

 ・妖葉(ようよう)族(王樹アウタナ)………………植物型の魔物




●護神の精剣

 かつてディオミールという世界が生まれる前、【界材闘争】と呼ばれる神々の戦いがあった際に、最高神マークイラが自らを守るため、配下である【精霊王オベロン】に鍛えさせた11の剣。最高神の権能の一部が『剣能』として宿っている。

 【古代人魔戦争】において【十一聖人】が使用したのを最後に行方が知れなかったが、世歴1788年に再出現し、猛威を振るった。現在は一部を除いて世界中に散らばってしまい、再び行方知れずとなっている。


▼11本の護神の精剣

〈聖剣ア・バイル・クルックス〉

〈星剣モカ・イリア・ソルズ〉

〈制剣ブリッグス・ターム・ノア〉

〈清剣アエリアル・チュート〉

〈静剣キャビロン〉

〈正剣ラウゼンリィ〉

〈征剣ヴァネンテイル〉

〈逝剣インフィールズ〉

〈生剣ナインティルティズム〉

〈誓剣ルアンズィ〉

〈成剣ガッド・グリズリー〉

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