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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

BLACK CAT PART2

作者: 紫ホムラ
掲載日:2026/05/24

BLACK CATの続編です。

今回は放火犯人の視点から物語を

書いてみました。

#1

確か一年程前からだろうか

俺は誰かに見張られている

最初は気のせいと思ったけれど

確かに誰かが俺を見ている

姿形は見えないけれど

暗闇から俺を見つめている

どこの誰かは知らないが そいつは俺の正体に気づいている

平凡な男を装いながら 放火を続ける俺を知っている

#2

あれは今から二十年前 俺が中学生の頃だった

俺は真夜中に家を抜け出し 暗い夜道を走っていた

十分程行った所にある 同級生の家に火を付けた

日頃から俺を標的に嫌がらせを続ける奴だった

そいつは軽い火傷ですんだけど 確か母親が焼け死んだ

奴はどこかに転校してゆき その後二度と会うことは無かった

#3

それが俺にとっての最初の放火殺人だった

俺は女になど興味はないが 火を見たときだけ興奮出来る

普段はさすがに押さえているが

時折無償に火が見たくなる

そして今から一年前 俺はある屋敷に火を付けた

そこに住んでた家族三人と 飼い猫も一匹死んだらしい

#4

今夜もウオーキングのふりをして

俺は標的を探している

なるべく家族が仲良さそうで裕福そうな家がいい

他人の幸せを焼き尽くす

それが一番の快感だ

そしてある店のショウウインドウ前を横切ろうとした時 それを見た

不気味なオーラに包まれて そいつはガラスに映っていた

#5

それは怨念に燃える目で 俺を見ている一匹の黒猫

思わず後ろを振り向くが そこには何もいやしない

一瞬で俺は理解した

こいつは実体の猫じゃあない

もしかして今から一年前

犠牲になったというあの飼い猫

幽霊になりながらこの俺に ずっと取りついてきたのだろうか?

#6

その時 黒猫を中心に ガラスの表面に亀裂が走る

亀裂は蜘蛛の巣状となり

ショウウインドウ全体に広がってゆく

[ヤバイ!]

危険を察知した俺は とっさに後ろの植え込みに飛び込んだ

次の瞬間ガラスは砕け 無数の破片がその場を襲う

もう少し逃げるのが遅れていれば

死んでいたかもしれない

#7

立ち上がろうとした時

思わぬ激痛に声が漏れる

見ると大きなガラスの破片が

左手と左足に突き刺さっている

窓は粉々に砕け散り 黒猫の姿は何処にもいない

ひ弱な化け猫かと思ったが

どうして中々やるじゃあないか

傷口にハンカチを巻きながら

俺は対策を考えていた

#8

黒猫は自分でも驚いていた

まさかあんなことが出来るなんて

奴の息の根を止めてやりたい

その怨念が力となってガラスを破壊したのか?

だけど力を使い過ぎたのか

自分の姿が半分消えかかっている

この力が使えるのも 恐らくあと一回限り

それまでになんとしても あの男を地獄に送ってやらねばならない

いかがだったでしょうか?

次回のPART3で両者の決着が着く予定になっているいるのでご期待ください。

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