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第4話 瞳先生と、せん先生の授業


八重は勢いよく、部室の扉をあけると、力がはいりすぎて

どーーーーーん  と 音をたてて、扉が開いた





野球部に山本嘉位U-15が新2年生で入部し、

そして新1年生には中学で全国を制した15名が入部する事になった。

マネージャーも増えた、いよいよ、野球部も本格始動である。



キャプテン、副キャプテンの勧めもあり、

せんさんに、マネージャー陣に勉強を教えて欲しいと。


そんな

ある日の出来事である。



どーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん



驚いた、せんは、ペンを床に落としてしまった

せんは、ペンを拾おうと、頭を下げて、手を伸ばしたとき


せん、瞳さん、パンツ見えちゃっている、水玉だ。

あれ、年末年始一緒に勉強しているときも、

同じように、パンツが見えたのを思い出し、顔が真っ赤になっていた。



八重

「あ!ごめん、ごめん、ああああ、あの人、どうも、こんにちは!」


桜井?!どなたでしょうか、どこかで見たような


せん

「あ、こちらは、この間女子寮を案内してくれた」

「吹奏楽部の 赤澤あかざわ ひとみさん です。」

「僕と同じで、2年生同一学年1位の瞳さんを、先生としてお招きしました」



由良!お、それは凄い!あ、あのとき、せんさんと手を繋いでいた人だ

「それは助かります、せんさん、瞳さん」

嘉位

「ありがとうございます、まず4名、香織、八重さん、桜井さん、佐伯さん」

「前期のテスト結果を覚えている範囲で、各科目の点数をこれに書いてください」



由良、嘉位、楓、なるほど、数学以外は、特に問題ないわけだ。

嘉位は、せんさんに、渡して




せんさん、瞳さんも確認し、嘉位に戻した。

「では、せんさん、瞳さんを先生として、数学だけやりましょう。」

「それ以外は大丈夫」


「ここで言う大丈夫は、赤点の問題は無いという意味です。」

「各教科勉強はしましょう」


「せんさん、瞳さんが先生」

「八重さんには、由良、香織には僕、桜井さんには、かずき」

「佐伯さんには、楓、サポーターとして後ろについてください」



由良

「それでは、せんさん、瞳さん、いえ、先生お願い致します」



瞳は、せんを、みて、


せんさん

「非常に簡単な所から、アプローチしますね」


「問題」

5人の生徒から3人を選んで並べる方法は何通りありますか?



八重!それは、超簡単!!

「はい!はい!答えはいっぱい!!自由気ままに、手をつないだりして」


佐伯!

「うん、楽しく、って、せんさん、言っていたから、そうだね、八重すごい!正解だ」


桜井?!これは、和井田の中学校の問題のはずだけれど

「え、いっぱいって?」



かずき・・・

「八重さん、佐伯さん、いや答えは1つですから、まじめに・・・」




八重・・・

「5人だから、そうね、私、楓ちゃん、香織、キャプテン、副キャプテンが・・・。」

「例えば、女子だけ、3名!だと、私、楓ちゃん、香織ということよね?」



せんさん


「そうそう、確かに、そんな感じを式に当てはめて行けば」

「わかりやすいね、時間はかかるけど」



桜井・・・これ、中学校の時の問題だよ、私でもわかるのだけど、佐伯と八重は・・・



香織、これは昔でていた、問題だよね、


あ、そういうことか、説き方の説明を、せんさんが、してくれるのと・・・?


数学は答えが1つで、嘉位は由良君が言っていた通り、

答えから式を導き出すとか、言っていたけど、

あ、説く方法について?!



瞳さん


「はい、皆さん、答えが出たようですね」

「これは、中学生の問題ですから、簡単です。皆さんは和井田の学生ですからね」



八重・・・


「うん、すごい、時間かかったけれど」

「できました!」



せんさん

「では、八重さん、答えをどうぞ」


八重

「はい、先生!60通りです」


「八重さん、正解!」


かずき

「順列の公式P(n,r)=n......これに、5と3をあてはめると、すぐに答えがでますよ」


八重・・・

「なんか、そんなこと、やったような記憶が・・・確かにある、でも、わたしは・・・」



せんさんが、説明をし、瞳さんが、補足説明を


「かずきの言う通り、順列の公式にあてはめると秒で解答できます」


「いっぽうで、八重さんの解き方も正解です」

「つまり答えは1つでも解く手法によって、時短が出来るという事です」



「八重さんの考え方も正しいですし」

「かずきが、言うように、香織さん、桜井さんは順列の公式で、正解」


「解き方の手法を覚えてしまえば、時間は極端に短くなります。」


「また、和井田の場合は毎年の問題は同じです。」

「値と答えが違うだけで、問題、設問は同じです」

「つまり、来年2年生の定期テストは、今年僕や、瞳さんがやった問題を、解いておけば、楽勝です」



佐伯!!!


「あ、そういう事なのですね、なんとなくだけど、思い出してきました」

「色々なとき方を改めて、まとまっていった」

「短く的確に」


瞳さん


「佐伯さん、とても重要な事に気が付きましたね、その通りです。」

「分解して計算すれば答えは出るが、公式を使えば効率的ということですね」


「特に、今日、せん が 伝えたい事が、伝わり、良かったと思います」


それでは、続けて、皆さんやってみてください



佐伯と八重は、もう一度教科書を開いて、式の部分を確認していた

由良が、八重の教科書にマーカーで線を引き

楓も同じように、佐伯の教科書にマーカーで線を引き、要所、要所に付箋を貼った


二人は特に1時間みっちり、覚える事に専念していった。


桜井と、香織は問題を解き終わって、佐伯と、楓を待つことにした。



佐伯、八重は!どこか、自信をもって。

あらためて、過去の問題を解き始めると

あ、そういうことなの!!という感覚で、スラスラと書き始め


佐伯

「おまたせ、終わりました先生!!」


4人は、せんさん、瞳さんのところに解答を持っていき

採点してもらうと、皆80点以上取れていた。



翌日も、個別授業である


そう、個別、授業のほかに、もう1つ、目的があった。


嘉位と由良は気が付いており、既に根回しは済んでいるのである。



しかし、それは思いもよらない、予想していない、結果を招く事になったのであった。

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