地球を出ます!
はるか未来の世界。とある田舎町の一軒。そこに、十八の女性が玄関に立っていた。それを、見守る五十代の夫婦が居た
「やっと、地球を出るのね…」
「お前は、一生地球を出ないかと思ったよ」
「もー、そんなことないよ」
「やっぱり、駅まで送ろうか?」
「大丈夫だよ。遠いし、友達が来てくれるからいいよ」
「あぁ、わかったよ」
「気をつけてね。何かあったら、言うんだよ」
「うん!わかったよ…お父さん!」
「なんだ?」
「就職祝いに時計…ありがとね」
「あぁ」
女性は荷物を持って、家を出た。近くに、少し大きめの車が止まっていた
「ごめーん!お待たせ!」
「うんん。そんなことないよ。私も、親にさんざん引き止められたんだ」
「そうなんだ」
二人は、高校からの友達だ。就職先も、同じらしい
「ねー」
「何?」
「制服ズボンにした?スカートにした?」
「私はズボン。あんたは?」
「あたしは、スカートにした!」
「あんたらしいね。高校の時も、スカートだったよね」
「そうだね」
二人は、駅に着いたようだ
「あ…荷物の送り方知らない〜」
「はいはい。住所どこだっけ」
「あなたと一緒♡」
「えーと、あ!酸素飴持った?」
「持った持った」
「ほっ、良かった。住所入力したから送るね」
「うん!お願い」
二人は荷物を寮に送り、銀河ホテルギャラクシーシティ行きの宇車に乗った
「ねールリカ。みかん食べる?」
「みかんって、柑橘系だっけ?」
「そうだよ」
「あーごめん。弱点だわ」
「あ、忘れてた…ごめんね」
「いいよ。私も忘れてたし」
「これからは、もっと気をつけなきゃいけないね」
「たしかに」
何が何だかさっぱりなあなたに主人公の二人を紹介しよう
初めて地球を出た。地球人の高橋ルナ。焦げ茶の髪で、声は少し高めだ。明るめの性格だ。
第二主人公のクチャラパケ星人のチュパリンチュカリカ。日本では、ルリカ・ユカ・ルラと名乗って、地球で留学をしていた。
二人はいつの間には銀河ホテルギャラクシーシティの最寄り駅に着いていた。二人は少し歩き、やっと、ホテルに着いた
宇車…宇宙の力で動く電車のようなもの