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『硝子』

作者: 望月周
掲載日:2026/02/23

私の初めての作品なので改善点良ければ教えて欲しいです。

『信頼』というのは硝子のようだと思っている。少しのミスで粉々に砕け、修復しても傷が残る。そしてその傷痕からは如何にもという印象を見物者へ与える。それはまあまるで問題作の烙印を押されるようなもので、とても気分の良いものではないだろう。でそんなことを思うようになったのは、今から少しばかり前の小学生時代の『あるできごと』以降だろうか…

私は公立の小学校、いわゆる大多数の『みんな』が通うような至って普通のところのに通っていた。別に特段荒れていたわけでも何か有名なものというか特色があるわけでもない味気ない学校さ。で、肝心の私はというとThe問題児というか何というかって具合だった。そんなんだから色んな方面に迷惑をかけては謝り、反省もせずに同じ問題行為を繰り返していた。その頃の自分のマインドは今でも鮮明に覚えているくらい、何者かになりたい何者でもない奴が考えるような浅く、不快で、青臭いものだった。

それが起こったのは、多分四年生か三年生はたまた五年生のことだろうか。朧げになってしまってそこのところははっきりとしない。けどまあそんなことはきっとどうでもいいだろう。うんそうだ。うん。うん。あの日は夏のど真ん中で、日差しが自分を、クラスメイトを、そしてそこらへんに落ちてる何でもない石にも無差別に熱光線を当てていた。日はなんて非道いのだろうとその時私は思っていた。その日の授業は算数、図工、体育、国語、理科、だった。当時の自分からしたら良かった。が少し、ほんの少し何かが足りなかった。一時間目二時間目とただ時間が過ぎていく。この日の私は絵も言えない不快感に一日中襲われていた。それが何なのか今ならわかる気がする。そんな不快感の最中三時間目が来てしまった。私はなぜか体育には参加できない気がした。だが、保健室に行く気は起きなかった。何だかズルをしているようで嫌だったからだ。そんなもんだから一旦トイレに行き、その後教室にゆっくりゆっくりと戻った。教室に誰かいると不味いと思い足取りをもう少しゆっくりにした。教室には誰かいた。足取りはさらにゆっくりになった。ガシャん、と音が鳴った。私はどうやら廊下の雑巾掛けにぶつかったらしい。パリーーん、と甲高い音が呼応する用に鳴った。唖然としている私の脇を教室から出てきた子が全速力で駆け抜けていった。私は誘われるように教室に入っていった。そこには、粉々に砕けた硝子の合唱祭優勝トロフィーが寂しくあった。床には破片があちこちに散らばっていた。それはまるで夜の海に浮かぶ氷山のようだった。先の音を聞いた担任が教室へ入ってきた。担任は開口一番、お前はなんてことをしてくれたんだ!ふざけんじゃねぞと怒号を私へ飛ばしてきた。私は、俺はやってねーよ、なんか証拠でもあんのかよ証拠あるならだせよ、といつもの調子で淡々と反抗の言葉連ねた。しかし担任は、証拠?そんなのこの状況が物語ってんだろ、それになぁ“問題児のお前がやったんのなんて当たり前なんだよ”とこう言った。その言葉の根は子供の私にも容易に理解できた。私は再び、砕け散った硝子のトロフィーに目をやった。何だか良くわかった気がした。次に、周りにも目をやった。冷たい矢が私の心の臓を貫くのが見えた気がした。その時、私は寂しくなったのと同時に再度何だかよくわかった気がした。三時間目以降の授業は、時計がうるさいくらいにチクタクと鳴っていたことばかりしか頭になかった。帰り際、私は太陽を見ていた。真夏のそれは無差別だった。少しばかり嫌悪感が湧き、道端のガラスの破片に寂しさを感じて自分の足音を聴きながら帰った。あの日はそんな日だったことを教訓的に今も覚えていたのだった。今でも真夏のそれはすこしばかし好きになれず、今日まで至っている。硝子のものがないのも同様にね。

あーでもないこーでもないを繰り返しまくったので自信はあまり無いのですが楽しめたでしょうか、ここまでのご愛読ありがとうございました。

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