春の雨
予報になかった雨が降る
コンクリートの色が少しづつ濃くなっていく
桜はこれで見納めと覚悟を決める
春の太陽は分厚い雲の向こう
この調子だとしばらく止みそうにない
雨が気温を下げていき
気温が体温を下げていく
コートを着てくるんだったな
天気予報を信じなければよかったな
不満は天気予報士にでもなく気象庁にでもない
春だ
きっと春がいけないんだ
きっと春のせいだ
春ってなんだろう
たぶん春は人格を持っている
たぶん春は生きている
全然そんなことないのだろうけど