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第17週目 助っ人

 8月になり部活動にも力が入る時期がやってきた。そのため立花たちも助っ人で忙しくなる。


「おりゃー」


 今日は高校野球、夏の甲子園大会予選3回戦目。立花はまたホームランを打つ。


「イェーイ」


 チームメイトがハイタッチで迎える。


「よし海堂、お前も俺に続け」


 立花は海堂の背中を叩いて言った。


「はい!」


 そして試合は進んでいき、5対1で蘭王学院高校の勝利で終わった。海堂もスタメン出場し走、攻、守で活躍した。ちなみに今回は火野も来ていたが火野の出番は無かった。


「ありがとう、次はいよいよ準決勝、甲子園まであともう少しだ。だから、この調子で次も頼むよ」


 海堂は野球部部長に頼りにされているようだ。すると、


「おーい、何してる。いくぞ」


 立花が海堂を呼ぶ。


「はい、今行きます」


 立花たちは試合が終わるとすぐに球場をあとにした。なにせ今週は運動部の助っ人でスケジュールが詰まっているからだ。


日曜日 午前は野球部の3回戦、午後はサッカーの試合の助っ人

月曜日 陸上競技の個人種目にエントリー

火曜日 卓球の団体戦の助っ人

水曜日 野球部の準決勝の助っ人

木曜日 相撲部の団体戦の助っ人と個人戦に出場


 そして、午後はサッカーの試合の助っ人で、立花、海堂、火野の3人も出場した。


「ピー」


 試合開始の合図とともにボールは立花に渡り、ドリブルで進んで行く。そして立花は華麗なステップで迫り来る敵をかわし、ゴール前に。


「先制点はもらった」


 立花はそう言ってシュートを打とうとした時、敵3人が立花の周りを囲み、ピッタリとマークしてきた。相手チームには立花のことが知られていたので、すでに対策をとられていた。そして、立花は相手が密着していてシュートが打てない。


「チッ」


「立花先輩」


「おう、火野」


 立花は仕方なく火野へパス。そして火野はそのままシュートするが惜しくもキーパーに弾かれコーナーキックに。


「あー、惜しい」


 火野は悔しがる。そしてコーナーキックは火野が蹴ることになり、ゴール前で立花、海堂が待ち受ける。しかし、立花は依然と3人にピッタリマークされていて身動きがとれない。


「くそっ」


 とそこに、火野が蹴ったボールがゴール前に飛んでくる。ボールは立花の頭の上を越えて、海堂の方へ。


「決めろ!海堂」


 叫ぶ立花。海堂は来たボールをボレーシュートし、ボールをゴールに叩き込んだ。


「や、やった!」


「うぉー」


 立花は喜びの声をあげながら近寄ってきて、海堂に抱きついた。


「うげっ。く、苦しい⋯」


 しかし、海堂の感じたそれは嬉しい痛みだった。


 それ以降は、立花、火野、海堂の連携で相手の守備を崩していき、追加点を決める。もはや相手チームの立花対策は意味をなしていなかった。結果、試合は大量得点で蘭王学院高校が勝利した。


ー月曜日ー


 今日は陸上競技の大会の日。今回は助っ人ではなく個人競技で参加した3人。立花はハンマー投げ、海堂は走り幅跳び、火野は100m走にエントリーした。


「お互い頑張ろう」


「おう」


 海堂と火野は気合いを入れて各場所に向かう。立花はというと、すでに競技をスタートさせていた。


「うおおおおお」


 立花の投げた鉄球は、ぐんぐんと伸びていき記録は70m。なんと日本代表選手と同じくらいの記録を叩き出していた。言うまでもなく立花は圧倒的な差で優勝した。


 一方の海堂、火野もそれぞれ競技に挑戦するが記録は伸びず、平凡な結果で大会は幕を閉じた。


 その後、火曜日に卓球の団体戦に出場したが、3回戦で敗退。水曜日の野球の準決勝は難なく勝利し、決勝進出。そして、木曜日の相撲は団体戦が2回戦敗退。個人戦では立花が優勝した。これまで団体戦の全ての試合において、立花は助っ人として全勝し結果を出していたが、チームメイトが負けたことで3勝することができずに敗退という結末となってしまっていた。


ー金曜日ー


「はあ〜。今週は忙しかったなあ」


 週末は休みなので、海堂は街をブラブラしていた。


「久しぶりにハンバーガーでも食っていくか」


 海堂が店に入ろうとした時、


「あれ、海堂くん?」


 結城が声をかけてきた。


「おっ、結城。お前もハンバーガー食いに来た⋯ん?。何だその格好は?」


「ああ、コレ?今、募金活動してるんだ」

 

 結城は路上で募金活動のボランティアをしていた。ちなみに、そのボランティアは学校の行事の一環で行われている。


「良かったら海堂くんも協力してよ」


「いいぜ」


「ありがとう。じゃあ、まだ募金活動の最中だから、またね」


 そう言うと結城は募金活動を再開しに戻った。


 蘭王学院高校のランキング制度にはポイントを獲得する方法がいくつかある。一つは知っての通り、学校内での日々の生活で獲得する事。それと海堂たちのように部活の助っ人などによる個人同士の取引や公式戦で好成績を残した場合などがある。そしてもう一つ、結城のようにボランティアをする事である。ボランティアは学校行事の一環なのでポイントが支給される。他にも学校指定のミッションをすればポイントが支給されるのだ。


 海堂の今週の獲得ポイントは、助っ人として5000ポイント獲得した。これにより海堂は学年ランキング1位に返り咲く事になる。

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