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第4話 転生

「ここは・・・どこだろうか?」

ニュクスと名乗った女神によって光にされた後、私は、またあの世界へと舞い戻って来ていた。


しかし、魂だけとなった私は、突然硬い殻に包まれる。殻に包まれたのもつかの間、どこか知らない場所へと転移されていた。そして私は包み込んでいる器ごと中で異常な速度で成長していくのを感じていた。

(なんだろう・・・このあたたかい感じは・・それにどこか懐かしい香りがする。この匂いは・・・)


自分の魂に肉付けされるように、この世界に新たな肉体を得ている事を実感しつつ、自分を包み込んでいる物の匂いを新たな嗅覚で感じ取りつつ考える。

(あ!・・・思い出した。これ、毎日実家で嗅いでいた色々な草花の香りだ。・・・なんで気づかなかったんだろう?)

異世界に、勇者召喚に巻き込まれてから、そんな当たり前の日々にあったものすら忘れていた事に自分自身で驚いていた。


そうして、出来上がったこの世界での新しい身体を動かしてみようとしたのだが・・・

(体が・・・動かない、というよりか全く力が入らない感じ・・・)

あきらかに自分の身体だと思われるのに何かに包まれた状況で手足を微動だに動かせないことに戸惑っていると、


(?・・・なんだろう? 私に何かが注ぎ込まれている?)

何が注ぎ込まれているのかは分からなかったが、分かったことは、それが良いもので、注がれることによって自分に力が湧いてくること、そしてそれが、”赤い光”

であるという事。


しばらく、それをここちよく感じていると違う角度からもまた別の光が二つ、私に注がれてくる。

今度は、金色の光と紺色の光だった。


(とっても温かくて気持ちいい・・・この世界に来てこんな気持ちになれるなんて・・・。あれ?身体が動く・・・)

温かな光を浴びて自分の身体が動かせるとわかって、大きく伸びをしようとした瞬間、自分を包み込んでいたものが同時に開かれ、外の世界を初めて目の当たりにした。


この時はじめて、自分を包み込んでいたものの正体が花の蕾であることがわかった。

そして、今その蕾が開かれ一輪の大きな花の中心に私は座っていた。


「・・・・・・ここは?」

キョロキョロと辺りを見渡すと石でできた建物にステンドグラスの窓から日差しが差し込んでいる、どこか神秘的な建物の中だった。


「ようこそ、魔界へ。偉大なる主神に導かれし、新たなる魔王・・・”花の魔王”よ。」

私の目の前に燃える身体の鳥頭が現れ、話しかけてきた。


「・・・モ、モンスター~~~~~~!!!」


「・・・・・・。」

あまりの驚きに声を張り上げ叫んでしまった私をポカーンとした表情で見つめ、沈黙している鳥頭のモンスター



「くっ・・はははははは!! モンスターだってよ~!! やっぱりテメェでもビビられてんじゃねぇかよ!!」

「フフ・・ワライ・・スギ・・・。」

鳥頭の後ろで石でできたゴーレムのようなものが腹を抱えて爆笑し、それを注意しつつも笑いを堪える絡繰り人形。


「・・・・ゴッホン・・・あ~確かに、元人間である君から見たら、僕たちはモンスターにしか見えないのかもしれないけど、

一つ問題を正すなら、僕たちはモンスターではなく魔族だ。それと・・・」

鳥頭の魔族は後ろを振り返りゴーレムを見るとゴーレムは異空間のような物に手を突っ込み大きな姿鏡を取り出し、私の目の前に置く。


「今の君も、僕たちと同じ ”魔族”なんだから」


姿鏡に写し出された私の姿は、全体的な見た目は、前世と変わらないが髪は黒髪長髪から桃色長髪へと変わり、手足には草花や蔓が生え、背中には大きな葉っぱの羽根が6枚

そして、桃色の頭髪のてっぺんには、髪の色と同じ 桃色の美しく愛らしい大きな花が咲いていた。


「え?・・・・だれ? これ?」


前世のお父さん、お母さん

将来、花屋さんを目指していた、あなたの娘は、異世界でどうやら・・・花そのものになったようです。




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