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第25話 忠誠

声のする方に顔を向けると、そこには私の知る三人の魔王の姿があった。


「紅太郎さん、剛毅さん、黄泉さん!!」


「おう!嬢ちゃん、爆炎のから聞いたぜ! 初戦闘を上手く熟したらしいな!」

「ヨク・・・ヤッタ・・・。」


「あっ・・ありがとうござい・・ます。」

私の小柄な肩をバシバシと剛毅さんの大きな手でガハハと笑いながら叩かれる。 しょうじき超痛い・・・


「剛毅さん、それぐらいで 香さんが痛がっていますよ。」

紅太郎さんが間に入って止めてくれた。 ナイスフォロー!!


「あっ・・あのぉ~」

私達の和気あいあいとした空気にポカンとしていた妖魔の森の住民を代表してティターニアが話しかけてきた。


「ああ・・すみません、お久しぶりですね 妖精女王。」

「お久しぶりでございます。爆炎様、錬成様、不滅様・・して、先程の・・」

自分の”まさか”に対して返って来た言葉について訊ねてくる。


「うん、君の推測どおり、ここにいる花園 香は、我らが主神ニュクス様が生み出された、新たな魔王。そして、君たちの妖魔の森を統治する魔王でもある。

魔王名は、花の魔王。」


(えぇぇ!!? 私が? この森を統治する? って、第一、ここまで繁栄させてきたのはこの森に住む人たちであって、そこに私が魔王として君臨するなんて

急に言われてもティターニアさん達も困って・・)


「花の・・魔王・・・花園 香 ”さま”」

(え!? ”さま”?・・・・!!?)


急に様呼びされてティターニアの方に顔を向けると、美しく整った顔をぐしゃぐしゃにしながら涙をこぼしていた。


「あっ!あわわわ!! あ、あの、だ、大丈夫です!! 私、すぐ出て・・」


出ていきますと言おうとした瞬間バサッと、その場にティターニアが跪き私に向かって平伏する。その姿に従って他の住人たちも同じように平伏した。


「あっ、あの~・・」


「偉大なる我らが主神に感謝を・・我が地にも遂に魔王様を頂けるとは・・・ようこそ、ようこそお越しくださいました!!

我らの偉大なる、魔王猊下。 これより先、我ら一同、貴方様に生涯仕えさせていただきます。 なにとぞ我らの忠義をお受け取り下さい。」


(あれ?・・・・もしかして、泣く程、喜ばれたりしていますか?)

「すごい!! 香さんって私たちの魔王さまだったんですね!!?」

「あはは・・・そう・・みたいだね。」

急な忠誠に驚きつつメアリー達の好奇心のこもった目に見つめられ、やり場に困った目を空に向けると、すっかり日が暮れていた。




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