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第21話 身元の証明

「う、うんん・・・あれ?」

いつの間にか気絶していたメアリーは、眼を覚ました。


「たしか・・人間に捕まって・・・あ! ジャックとリリィは!?」

自分たちの置かれていた状況を思い出し、二人の姿を探そうとすると、メアリーの隣には二人が気持ちよさそうに寝息をたてている姿があった。


「よ、よかった~二人が無事で・・・ここは、どこだろう?洞窟の中みたいだけど?」


「あっ! 目が覚めたんだね、良かった・・。」

とりあえず二人の無事を確認し安堵したメアリーに何時からいたのか桃色の美しい髪に背中に六枚の葉の羽根を生やした妖精の魔族の女性が声をかけてきた。


「あっ! あなたは・・誰ですか!?」

未だに寝息をたてているジャックとリリィを庇うように小さな体を盾にするメアリー


「あぁ、ごめんね・・決して驚かすつもりはなかったんだけど・・・でも、無事でよかった。」

ほっと胸をなでおろす女性


(妖精族? でも、里では見たことにないタイプの人・・しかも、なんだろう?この気持ちは、この人の近くにいるととても安心するというか・・嬉しい気持ちになるというか?)


「自己紹介がまだだったね、私は、花園 香、 香ってよんでね。」

「私は、メアリー で、まだ寝ている男の子がジャックで女の子がリリィよ。」

(とっても不思議だ。私達フェアリーは警戒心が強く同胞でも滅多に名乗らないのにこの人には、自分の名前を憶えてほしいと思ってしまう)


「メアリーちゃんね、よろしく」

香に名を呼ばれたメアリーは、今までに感じた事のない幸福感で胸がいっぱいになり、この人の願いならどんな事でも叶えてあげたいと思った。


「あっ あの! たしか、私達、人間に捕まったと思ったんですが、その・・香・・さんが私達を助けてくれたんですか?」


「あはは・・そう、なるのかな? (助けるのがついでになってしまったとは言えない・・・。)」

結果的には彼女たちを助ける事ができたが、人間たちを自分の復讐の為に殺すのが目的になってしまったとは言い出せなかった。


「と、ところで、メアリーちゃん達は、この近くの子なのかな?」

「あっ はい! 少し行った先に私達の住む里がありますよ。」


「じゃあ、ここで起きたことを説明したいから、この雨が止んだら、その里まで案内してくれないかな?」

外を眺めるといつの間にか大雨が降っていた。

「はい、 いいで・・」


「「ダメだよ!!」」

二人の会話で目が覚めたのかジャックとリリィがメアリーの返事に驚き慌てて飛び起きた。


「し、知らない人を里に連れて行ってはいけないって里の大人たちに厳しく言われているだろ!」

「そ、そうだよ・・それに、もしかしたらさっきの人間たちの仲間かも知れないし・・」


「えっ!?も、もしかしなくても疑われている!?で、でもしょうがないのかな。う~ん・・・どうすれば、私が無害だって信じてもらえるのかな?」


「な、なにか 証明できるものを持ってないですか?」

おそるおそるジャックの後ろに身を潜めていたリリィが弱弱しい声で訊ねてきた。


(証明・・・証明できるもの・・・あっ!)

ガサガサと頭の桃色の花の中に手を突っ込み一枚の赤い火の羽根を取り出し三人に見せる

「そ、それは!!」

「ひょっとして・・・」

「爆炎の魔王さまの羽根?」


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