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第15話 狩り

五人組の前に姿を現した妖精のメアリー、ジャック、リリィの姿を目にした男たちは


「ヒヒ・・なぁ、俺の言った通り、これが一番手っ取り早かっただろう?」

「あぁ、なんせ 妖精やエルフってのは森を傷つけられる事を心底嫌がるからなぁ~。おびき出すにはもってこいだぜ。」

そう言いつつ不敵な笑みを浮かべた男たちは、ゆっくりとメアリーたちに近づいていく。


「まっ、まずいよ! メアリー!! 早く逃げて皆に知らせないと!!」

「う、うん」


「おっと、それは困るねぇ~。やれ!」

「・・・・ウッドバインド」

リーダーらしき男が合図をすると杖を構えた黒いフードの男がなにごとか呪文を詠唱し行使する。呪文に呼応するように地面から無数の蔓が飛び出し、逃げ出そうとしたメアリーたちを捕縛した。


「なっ、なによこれ・・・ち、力が入らない・・・。」

「そ、そんな・・」


「くくく、そうであろうともなんせ我が魔工術で生み出した蔓は魔力を吸収する性質を持っているのでな魔族を拘束するのにはもってこいの代物なのだよ。ヒヒヒ・・」

自分の術を自慢げに語る男たちの元に二手に分かれていた森の調査をしていたと思われる男の仲間たちが戻って来た。


「おいおい、森に火をつけるなんて随分と危ねぇことしてるじゃねぇかよ。知らせといてくれねぇと俺達まで火に巻き込まれちまったらどうするんだよ?」


「なに、そろそろ戻ってくる頃だと思ってたしよ。それに国王たちへの言い手土産もできたしよ」

そう言って、私達三人を縛り上げた蔓の先端を持ち上げ仲間の男に見せつける。


「へぇ~妖精族か・・・しかも若い、こりゃぁ いい値で売れそうだな。」

「おうよ、もう少し狩りを楽しみたいところなんだがよ、ちょっとばかし派手に火をつけちまったみてぇで結構燃え広がりだしちまったから、そろそろこの辺で戻るとしようや。」


男たちはメアリー達の縛られた蔓を担ぎ自分たちが来た門のある場所まで来た道を歩いていく。


(あぁ・・私たち、これからどうなってしまうんだろう・・・)

メアリーは、遠ざかっていく燃える森を見つめながら、魔力を徐々に奪われ力が入らず拘束で身動きが取れない自分自身の無力を感じながら大粒の涙を流し

(ジャック、メアリー・・・ごめんね、私が大人たちの言い付けを無視して二人を連れてきてしまったから、こんな事に巻き込んでしまった。)

自分と同じようにグルグルに縛られ口をふさがれた二人を見つめる。


(お願い・・私はどうなってもいい・・だから、二人だけは・・・誰か・・・助けて!!)



「あなた達、 何をしているの?」

魔力と体力を奪われ徐々に遠ざかる意識の中、澄んだ女性の声を聴こえたのを感じつつメアリーは意識を手放した。


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