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第13話 森の危機

「なっ!! そんな馬鹿な!! この前、”門”を一つ潰したばっかりだぜ!? もう別の場所に開いたっていうのかよ?」

先程までとかわって一気に殺伐とした空気が流れる。


「黄泉さん、場所と人数とか 明確な事は分かりますか?」

どうやら、不滅の魔王は、探知系の能力が使えるらしく、紅太郎は詳しい情報を聞き出す。


「バショ・・・ヨウマ・・モリ・・・・カズ・・・ヤク5・・・ヨウセイ・・・カリ・・・。」

「つまり、門が開いた場所は”妖魔の森で、人間の数が5人ほどで・・・妖精狩りをしていると・・・?」

「・・・・(コクリ)」


片言で重要な事柄しか言わない黄泉の意味が理解しにくい言葉を紅太郎が的確に翻訳してくれるおかげで内容が私にも理解できた。


「チッ! よりにもよって・・・まだ、あそこは修繕中だっていうのによ!」


「”妖魔の森”って・・・?」

「妖魔の森は、妖精族や森樹族が暮らす森です。 かつて、大規模な人間の侵攻軍の所為で荒らされ、大きな被害を受けた土地の一つです。」


「しかも、そこに住む魔族は基本、穏やかな連中ばかりで戦闘に特化した奴が少ねぇ、おまけに・・あそこには”まだ”魔王が起っていない。

急いで、救援に行かねぇと大変な事になっちまう! ”爆炎の” ”花の” 今から簡易版だがゲートを作る。すまんが向かってくれ!

黄泉の姉さんは手伝ってくれるか?」


「・・・ワカッタ。」

剛毅が地面に手を当て魔力を注ぐと歪だが人一人分が通れそうな岩でできた門が出現し、その門に黄泉が手をあて魔力を注ぐと門の中央の景色が歪み

別の場所へとつながる。


「俺も・・・姉さんも、専門外の魔法だから長くは持たねぇ・・頼んだぞ!二人とも・・・。」

「あぁ、まかしてくれ、行きましょう香さん、いや”花の魔王”」

「え・・?あっ! ちょっとっ・・・」

私の手を引いて門の中に飛び込む。


「・・・・ここは?」

飛び込んだ先は先程までと違った大森林の中にいた。


「ここが妖魔の森・・・その入り口付近なんですが・・・やはり穢されている」

なにかを悟ったかのように辺りを見回す紅太郎


「・・・・? 植物には少し知識がありますが、そんな違和感を感じないのですが?」

同じように私も辺りを見回してみるが美しい森が広がっているように感じる。


「確かにここが普通の森ならば何の問題もないでしょう、しかし・・」


「あっ! 妖魔の森!!」


「そう、普段ならば森の木々が魔力光を放ってとても綺麗なのですが・・・それに、なにか焦げ臭いような」

紅太郎の言う通り、ここから少し離れているが草木が燃える匂いが立ち込めてくる。

「まさか・・森に火・・」


その時


「きゃ~~~~~!!」「いや~~~~~~!!!」

森の奥から悲鳴が聞こえてきた。


「急ぎましょう!」

「はい!!」

私と紅太郎さんは、森の奥へと向かった。



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