第11話 魔王の魔法
「さてと、この世界の歴史の説明は、ここでひとまず終わりとして・・次は、黄泉さん お願いできますか?」
「・・・・・(コクリ)」
不滅の魔王は、無言で席を立ちあがると私に近づき、私の頭にそっと絡繰りの手を置く。
「スキル”鑑定”・・・」
黄泉がスキルを発動した瞬間に私の全身が青く光り、体内を見透かされている感覚を感じた。
「こ、これは・・・?」
「”模写” ”投影”」
戸惑っている私を置いて、黄泉は二つのスキルを発動させる。私達4人の目の前に透明の文字盤のような物が現れた。
「驚かせてすまない。 君の今後の修行の方針の為にステータースを確認させてもらいたかったんだ。」
「修行? ステータース?」
確かに、目の前に浮かび上がった文字盤には、私の名前や情報が浮かび上がっていた。
名前 花園 香
クラス ”魔王”
称号 ”花の魔王” ”復讐する者”
原初魔法 ”創種”
眷族魔法 ”発芽” ”急速成長” ”開花”
「あのぉ~原初魔法って・・・なんですか?それに眷族魔法っていうのも・・」
前世の世界でファンタジー系のゲームなどをプレイしたことがあるからなんとなく魔法とかは知っていたが、そんな魔法は全く聞いた覚えがない。
「僕たち、魔族は皆、体内に魔力を宿していてそれを消費して魔法を行使するんだけれどね。通常の魔法は特定の効果しか発揮しないんだ。」
「? どういうことですか?」
「例えば、火の魔法でファイアーボールってのがあるんだけれど、大きさは魔力量によるが、あくまで火炎球を作り出してそれを放つというもので
それ以上でも、それ以下でもない。そして、魔法スキルは天性系で自分が所持している魔法スキルしか使えない。」
「・・・・じゃぁ・・原初魔法っていうのは?」
「一つの理の全てに該当する魔法を使用し行使することのできる魔法さ。僕の原初魔法は”創爆”というを爆ぜさせる能力で、その大元となる魔法を支える為に眷族魔法として起爆、連爆ってものがある。
例えば・・・」
そう言って、握っていた手をひらけると紅太郎の手のひらの上に灰色の鳩が一羽いた。そして羽を広げ飛び立ち近くの木の枝にとまる。
「これが、創爆。」
「え?あの鳩って紅太郎さんが作ったんですか?・・・じゃぁ?」
「そして、これが眷族魔法 ”起爆”」
紅太郎が指をパッチンとならした瞬間、小さい爆発を起こし鳩型爆弾が破裂し、とまっていた木の枝を破壊した。
「まぁ~、注いだ魔力量を数十万分の一に抑えたから威力はあんなものだけれどね。」
「す、すごい・・・・。」
「過程から工程までを創造し創り出す。これが、僕たち、魔王のみに許された魔法 ”原初魔法”だよ。」
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