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楽しい気分…という勘違い

目が醒めると、そこは祭壇(?)の上だった。

周りに沢山の人間が居てみな驚きの表情をしている。

良かった…見た目は皆普通だ…いや?どちらかというと皆んな外人ばりの美男美女だ。

最後に見た女神様の苦笑いが不発に終わったとホッとした…って、まだ夢の続きがあったんだ。


俺はサッと祭壇から降りて周りを見渡した。

すると、いかにも!って感じの王様っぽい雰囲気と見た目とシワがすごいおじいちゃんレベルの人間が、沢山の騎士を引き連れこちらに歩いてくる。

おお!コレって勇者召喚的な!

俺はワクテカした。

王様っぽい人が俺の目の前で傅く。


「よくぞおいでました勇者様!」

おおっ!良いね!夢でも気持ちがいいもんだ!

「苦しゅうない!そうだ!俺は勇者だ!とっても強いんだぞ!」

テンション上がりまくりの鼻息ふんふんで王に応える。

「おおっ!では、歓迎致しますゆえこちらへ…」

なんかトントン拍子で事は進んだ。

どうやらどっかのドラゴンが暴れてて大変だから勇者召喚して助けてくれっていうテンプレ的内容だった。

まぁ、夢だしそんなもんか。

俺は安請け合いをする。

そして…あっという間に歓迎パーティーだ!


酒は、始めて口にしたが不味かったので何かの果実ジュースと美味い飯を食いながら人生初女をはべらかした。

その頃になると飯も食えるし、足元とかの感覚的に夢ではなさそうだと本気で思い始めたが、まじで夢のような接待に心は弾みもはや現実で良かったと心底思い始めていた。


俺には田中という彼女が居たが、もはやあんなブスどうでもいい。

俺にはこんなにも慕ってくれる女どもがいるのだから。

しかも、皆超絶美人である。

胸もデカいし、腰もくっとしまっている。

特に隣にいる金髪ストレートで目が丸っとして大きくてナイスボディのピンクドレスを着た女は好みだった。

ふふっ、今日こいつを抱いても良いかもしれん。


楽しい事この上ない。

そうだ。

俺の人生今までかおかしかったのだ。

コレが本当の俺の人生だ!コレが正しいんだ!


夜が更け俺は千鳥足で会場からトイレに向かう。

おかしいな…酒は飲んでなかったハズだが?

っか、トイレどこだよ?

俺はふらふらと城の中を歩き回る。

めんどくせぇな…このまましてしまうか?と思った時、さっきの王の声と別の声のひそひそ話しが聞こえてきた。

なんだ?俺はこーゆうのの盗み聞きが割と好物なのでゆっくりと近づく。


「…が…勇者…だから…」

なんだなんだ?勇者って俺の事だよな?

余計に興味が湧く。

もうちょっとハッキリ聞きたいものだ。


「あいつ…死んでも…むしろ…好都合…見た目が馬鹿そう…かもしれん…だな…利用するだけして…だ…本当に…」

お…おいおい…俺の見た目が馬鹿そうだと!?

利用するだけして後は死んでくれってか!

くそっ!なんだよ!馬鹿にしてんのか!

俺は面と向かって王に…文句を言えずすごすごとその場を離れてテラスっぽいところにでた。


くそっ!なんだよ!俺はレベルMAXのチート付きのスーパーヒーローなんだぜ!

トイレが無くなって…ほら、こんな簡単に…簡単に?

俺はイラついた勢いのまま錬金術でトイレを出したがびっくりするくらいヘニョヘニョな歪な形のトイレがテラスに出現した。

な…なんだこれ?

俺はトイレをイメージしたのにこれじゃ子供の粘土細工だ。

でも、もう尿意も限界なので用を足す。


ふぅ…冷静になって考えたが、足元はおぼついているしもしかしたら酒を飲んでしまったのかもしれない。

それで、イメージがまともではなかっただけだと自分に言い聞かせ、トイレを流そうとするが…トイレは流れない。

ん?どういう事だ?水か?水もイメージしないといけないのか?

いや…酔ってるせいだ。

俺のせいではない。

そう思ってパーティー会場を目指しまたふらふらと歩き始めた。

あの王の言う通りになんかしてやるものか!

絶対ドラゴンなんか倒さないぞ!

今に見てろ!


イライラしながら歩き回れど、会場に到着しない。

なんだか人気の少ないところ少ないところにどんどん進んでしまって居た。

くそっ!どこだよここ!

何人かメイドが居たが、話しかけることができず真っ直ぐ進んでいく。

若干疲れたので、どっかの部屋に適当に入って休もうと扉を開けると…

さっき可愛いと思っていたピンクドレスの女が男に服を脱がしてもらっていた。

扉が開いたことに驚いた男女。

固まる俺。

「なっ!失礼ですよ!!去りなさい!」

そう女が顔を真っ赤にして叫んだ。

俺はその叫び声で硬直が溶け扉を閉めると一心不乱に走り出す。


くそっ!くそっ!くそっ!

どいつもこいつも俺を馬鹿にしやがって!

なんだこのクソみたいな世界!

ふざけんな女神のやろう今度会ったらタダじゃおかない!

楽しい気分は一瞬で吹き飛んで居た。

よろしくお願いします

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