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魔法が使えるだけの普通の女の子  作者: まるぱんだ
6.ルルーの気持ち
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28.注目

「瑠璃亜ちゃん、だったよね?」

「うん、『ちゃん』は無くていいよー!」

「可愛い名前だよね、えっと、じゃあ、るりあ?」

「ありがとう! えっと、ごめん、名前、なんて言うの?」

 そして、一人ひとり、名前と、ニックネームを言っていく。

 早く覚えてもらおうとしてか、みんな、ユニークな自己紹介だ。

 初めはおずおずとした感じだったのに、きっと、ルルーが気さくだからだろう。

 そういや、私と初めて会った時も、そうだった。


 いくら、私が、彼女と「同じ」魔法使いだったにせよ。


「わあ、目も可愛い! カラコン?」

「いや、これは……」

 そういや、これの弁明はどうするのかな。魔法使いだからとは言えまい。

「お母さんも、こんな感じなんだ! 遺伝かな…」

 すごい。恐らくは事実だ。ちょっと、うろたえた感じの顔だが、嘘を言ってはいない。

 それでいて、誰も不思議には思わない。

「えー、いいなー! うちのお母さんもそんなだったら良かったのになぁ」

「もしかして、ハーフとか? すごい!」

 あ、それについては、笑ってごまかすんだ。

「いいねえ〜っ! うちの学校に、るりあみたいな美人が入ったら、ハクがつくよ!」

 大げさでは?と思ったが、ルルーほど可愛いと、そうもなるか。

「いやいや、みんなの方が可愛い……というか、見た目なんて、もし仮に良かったとしても使わないし!」

「そんなことないよー!」

「それより、勉強頑張らなきゃ! また、わかんないとこ教えてね。」

「いくらでもどうぞ!」

「ありがとう!」

「バカ、私の方が、点高いでしょ! るりあ、こいつじゃなくて、私になんでも聞いてね!」

「あはは、ありがと!」

 そして、チャイムが鳴る。

 あのメモを渡さないことには、ちょっと気まずいな……

 と思っていたが、ルルーが先に話しかけてくれた。

「ななみ、また、学校とか周辺とか案内してね!」

「う、うん!」

 あ、よかった。

 ==========

 その日の授業が終わり、ショートホームルーム。

 先生が、険しい顔で口を開いた。

「新学期始まって早々、警察から連絡がありました」

 みんな、えっ?という顔。驚きというより、理解が追いついてないような。

 先生は、一呼吸おいて、真剣な顔で続ける。

「隣町で、強盗がありました。犯人は、刃物を持ったまま逃走中です」

 みんな、「こんな日に物騒な……」とか、「えー、こわ」とか、ざわざわしている。

 ルルーも、目を見開いているようだった。

「なので、えー、皆さん、なるべく一人で帰らないように。みんなで、出来るだけ早くに帰りましょうね。先生達も、主な道に何人か立っている予定ですが」


 まあ、大した事にならぬまま、怪しい人に会わずにいつのまにか確保されているパターンだろう。

 そう、思って聞き流していた。

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