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序章 Goatsucker is bird language is “sinister symptoms”―――夜鷹の鳥言葉・不吉の前兆

※この話は『神愛し篇 流星疾走』のスピンオフですが、読まなくても特に問題ありません。



「―――終わりだ」


 闇夜に響く哀悼と苦悩、強い決意を秘めた声。

「この告発文に、あんたが犯した悪事を書いた」

 パサッ、紙を広げる音。

「今からこいつを持って、そこの交番へ駆け込む。俺を止めたいなら―――分かっているだろうな?」

「………」

 絶体絶命の危機に、だが被告発者は未だ沈黙を貫いたままだ。その得体の知れなさに、追求者の態度が目に見えて苛立った物へ変わる。


「黙ってないで答えろ!一体彼女を何処へ隠した!?懺悔は苦手ってか、聞くのは―――ぐっ!!!?」

 

 突然上がるくぐもった呻き声。そんな脅迫者へ邪悪の化身、『夜鷹』は何事か耳打ちした。

「ぁ、がっ……はな……せ!!」

 酸欠で顔面を真っ赤にし、憤怒に震える犠牲者。弱りゆく哀れな獲物へ、『夜鷹』は貪欲な大口を開けた。


「くそっ!!ぅう…………ジー……済まな……」


 パタッ……復讐の念を宿す手が虚しく宙を掻き、力を失って落ちる。呼吸の終焉を確認した不吉の象徴は、無言で次の行動に移った。




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