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ぶちのめしますわよ、旦那様【領主を継いだので好き勝手やてみたい別冊?】   作者: 堀江ヒロ
領主夫婦と愉快な仲間たち

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領主を継いだので聞き流してみた


 レイさまが何故か、農業の事を言ってきた。


 聞いてみると、以前沼作で失敗した稲っていう麦の別種の正式な育て方を知っているらしい。

 ここでは普通に畑で育てているが、水を張った畑で育てるのがオフィシャルだそうだ。

 「どうしますか?」聞いてきたが、答えは決まっている。

 今より収穫量も増えて美味くなるんだったら、考えるまでもない。やった方が良い。

「やろう」

 即決で返事を返す。

 水路整備をしなくちゃならないらしいが、オレは関係ないので右から左に聞き流す。

 水汲みなどの労力低減のために生活用水にも使いたいらしいが、どうでも良い。

 楽になるんなら、好きにすればいいんじゃね? まあ、オレは水汲みなんかしないから知ったことではない。

 人手が必要なら、街道整備してたやつらにまた声を掛ければ良いだろう。


 ふ~ん、と気軽に聞いていたら、聞き流せない一言をぶっこんできた。

「では、旦那様が主導のプロジェクトとして進めますか?」

 マジかよ!? 何で?

 慌ててストップをかける。レイさまが提案してきたんだから、自分で処理するべきだろ。

 それに、うん。ほら、何と言うか・・・、回りくどい言い訳が思いつかなかったので、意を決してストレートに言ってみる。

「オレがやるには役不足だから」

 正直言って、そんな面倒なことはやってられない。能力も足りない。

 もっと、やいのやいのと言ってくるかと思ったけど、あっさり引き下がった。



 レイさまは連日どこかへ出かけている。行先は知らないが、これで気兼ねなく、ゆっくり楽できるぜ。

 屋敷を出たのを見計らって、鬼の居ぬ間にごろ寝だ。思う存分グータラしてやるぜ。

 あ~、平和だ。 だが、一方で彼女は忙しそうに駆け回っている。


 ・・・う~~~ん。

 ものすごく大変だったら、ちょっとくらいなら手伝ってやってもやぶさかではないこともない。ほんのちょっとだけなら、な。


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