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ぶちのめしますわよ、旦那様【領主を継いだので好き勝手やてみたい別冊?】   作者: 堀江ヒロ
領主夫婦と愉快な仲間たち

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ある指名手配犯の話

 さて、ノーマルVerと違って、どこかの領主夫人ちゃんが盗賊狩りを未実施なので周辺に盗賊が残っています。



 ーー投石で先制攻撃。あたしの投げた石が中年オヤジの後頭部に命中し、勢いよく倒れた。


「何だ!?」


 その隣にいた若い男は慌てて、辺りを見回して腰の刃物を抜く。その刃物を持っている肩をまた投石で打ち抜く。

「いたぞっ! あそこだ!」

 あたしのいる方向を指さし、別の男が追ってくる。


 ヤバっ! 見つかった。隠れていた木陰から抜け出し、走り出す。

 逃げながらさらに石を拾って遠距離攻撃を仕掛ける。

 3人が追ってきたけど、お腹に当たってうずくまる。2人に減った数が減った男を広い場所で待ち構え、剣で叩きのめす。その後、石が当たった男も遅れてきたので、そいつもやっつける。


 集団で襲われてた時は逃げると見せかけて戦力を分断して、やっつける。

 父様に教えてもらった作戦がはまったのもあるけれど、あたしってばすごく強くない!?

 父様や兄様を筆頭に周りが強かっただけで、あたしもやっぱり強いんだよ! えっへん。



 これだけ見るとあたしが悪いように見えるけれど、正義の味方はこっちだ。

 盗賊を探して街道を歩いていた時見つけたのがこの男たちだ。なんか、馬車の一行を森の中から尾行していた。

 馬車に乗っている人に聞いてみたら、知らない人だっていうし、やっつけてあげたのだ。


 馬車の一行はあたしに感謝することもなく、行ってしまった。せっかくのあたしの活躍を見てくれないなんて、残念だ。

 ぶちのめした男たちの息を確認するが、みんな死んでいない。コブやアザが出来ているけど、これはどうにもならない。自業自得だろう。

 気絶した男たちの懐をまさぐって有り金を奪う。小銭しかもっていなかった。まあ、この人たちも貧乏だから盗賊なんてやってるんだろうし、仕方ないか。

 この人たちの持ってた武器とかってボロそうでお金になりそうもない。

 う~ん。盗賊狩りって儲からないなぁ?

 野犬に食い殺されても目覚めが悪いし、街道脇にでも転がしておいてあげよう。・・・と思ったけれど、重かったので諦めた。


 旅に出た時より身軽になったあたしは小銭を手に最寄りの街まで戻る。

 何で身軽になったかと言うと・・・大小二本の剣以外は売っちゃったからだ。

 だって、しょうがないじゃない。あの串焼き美味しそうだったんだもん。

 今の手応えだと、そこら辺で拾った石でも十分だよね。

 本当はビシッと投げナイフでも投げた方がカッコいいんだけど、うん。仕方ない、仕方ない。


 その後、街道を渡り歩いて、盗賊を見つけては狩っている。森の中に潜んでいても野鳥やイノシシ相手に訓練していたあたしにはバレバレだ。

 まれにレアアイテムの如く良い武器を持っている時もある。そんな時はご馳走を食べ、高級宿に泊まるれる。

 でも、何故か何度も同じ人がいるのは何でだろ? あたしにぶちのめされるために、わざわざ来るなんてヘンな感じ?




◇◇◇◇◇

 そんなある日、街を歩いていると見慣れた盗賊のオジサンが歩いていた。

 ーー小遣い稼ぎのチャンスだ。

 背後から忍び寄り、一撃で意識を刈り取る。

 うむ。我ながら、手慣れてきたなぁ。


 ちょうど街を巡回しているっポイ兵士の人を見つけたので手を振って呼び止める。

「兵士さん。ここに盗賊が居ますよ!」

 あたしの声に兵士の人は走って駆け寄ってくる。

「そこを動くな!」


 その人はあたしの腕を取り、羽交い絞めされる。

 ・・・あれ? 間違えてますよ? 盗賊はコッチだよ。

「五月蝿い! 神妙にしろ! この犯罪者め!」

 何で~、この言いがかりは!? ・・・もしや、兵士を騙った盗賊仲間? それでなくても、この人は痴漢だ。

 偽りの兵士は仲間を大声で呼び出す。すぐに集まってきて囲まれる。


 盗賊なら遠慮なしだ。踵で相手の足の甲を踏み抜き、拘束が緩んだところに金的を蹴りぬく。

 痙攣してる人を見て周りの男たちが何故か股間を抑えて青ざめる。

「ふんっ。峰打ち?よ」

 さすがに兵士の格好をしているだけあってちょっと手ごわそう。なんか、戸惑っている間に、捨て台詞を吐いて逃げ出す。




◇◇◇◇◇

 何であたしが指名手配されるの? 納得いかない! 正当防衛なのに!!

 何故か、あたしの手配書が出回ってしまったらしい。

 何で? どうして?

 あたし正義の味方なのに兵士に追いかけられるの!?

 あの分からず屋たちはあたしの話も聞かずにゴチャゴチャ言ってくる。思わず、手が出てしまっても仕方がないはずだ。

 すると、ますます人数を増やして襲ってくる。


 ーーまさか、盗賊と癒着!? 恐ろしい!!



 お金があるのに、宿にも泊まれない。野宿で、ひもじい食事だ。食堂にも入れない。

 これなら、母様の話を聞き流さずに料理の一つでも覚えていれば良かった。

 後悔しても、後の祭りだ。


 ほとぼりが冷めるまで、どっかの田舎に行こう。


 あ~、お腹すいた・・・



 この後、お腹を壊して行き倒れになっている彼女は、ある小太りな人にを見つけられ拾われます。


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