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ぶちのめしますわよ、旦那様【領主を継いだので好き勝手やてみたい別冊?】   作者: 堀江ヒロ
張り倒しますわよ、婚約者殿

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おばちゃんたちのお料理教室(ハロウィンVer)


「さて、今回はハロウィンをテーマにしてって考えてくれって言われたんだけれど、どうすんだい? あたしゃには、仮装して街を練り歩くお祭りって印象しかないだけれども」


「あたしらの若い頃はそんなハイカラな催しは無かったモンねぇ」


「そんなこと言ったら、ハロウィンなんてそのそもこことは別の世界のお祭りなんだから、今も無いよ」


「まあ、それを言っちゃあ、このコーナー自体話が終わっちゃうわよ」


「と言うか、ここって坊ちゃんの娘さんがメインを張るコーナーじゃないの。あたしゃらが出しゃばって良いのかい?

 えっ? まだ生まれてない設定だからボツ? いいじゃないの。気にしなくても」


「仕方ないさね。で、ハロウィンって具体的にどんなモンなんだい」


「西洋のどっかの古代人の間では一年の終わりが10月31日で、そに死者の霊が家族を訪ねてくるって信じられていたらしい。で、諸聖人の日の前日でもあって、カボチャを使って祝うらしいよ」


「つまるところ、大晦日とお盆、ついでに冬至が合わさったようなモンかねぇ?」


「かぼちゃの煮物でも作れば良いのかい? それなら簡単さね」


「種とワタを取ってひと口大に切ったカボチャを酒、醤油、味醂、砂糖で煮込むだけだね」




「ーーちょっと待つっス。傍で聞いていれば、なんでそんなにおざなりなんスか? 前半の前ふり、関係ないっスよね。もっと、こう、勘違いしそうな要素が盛りだくさんじゃないっスか」


「いきなり出てきて何だい、アンタ?」


「料理も手抜き過ぎじゃないっスか。自分の旦那さんに料理するように、もっとちゃんとやって欲しいっス!」


「・・・だって、ねえ」


「主婦の料理なんてこんなモンだよ。どうせ、ウチの亭主も味なんて分かりゃしないんだから、手抜きできるところは手抜きしないと」


「そんな現実聞きたくなかったっス。まあ、それはホントは良くないけど、いいっス。

 それと、ハロウィンは悪戯されたくなければお菓子を寄こせって、強奪する風習もあるらしいから、作るのはお菓子っスよ!」


「脅迫しといて賄賂を渡せってかい? どこの悪代官だね」


「というか、もう煮込んじゃったよ。どうすんだい・・・」




「で、結局何を作ったっスか?」


「こいつさ。試食してみな」


「これは!? 重箱に入った山吹色のお菓子・・・? っていうか、この黄色っぽい俵型のお菓子ってなんスか」


「いいから食べて感想を聞かせな」


「かぼちゃ? 中はご飯スね。これってかぼちゃのおはぎ? 初めて食べたけど、普通にウマいっスよ」


「何で不満そうな顔してんだい。美味いのなら良いじゃないか」


「何なんスか? 勘違いしまくってヘンテコなことを仕出かすのがこの物語の流れじゃないんスか!」


「何でそんなことしなくちゃならないんだい? 勘違いなんて馬鹿な事しないさね。グダグダ言ってるとぶん殴るよ」


「この物語の根本を否定された!?」


「このコーナーはアンタが不幸になるオチで充分でしょ」


「何で拳を振り上げているっスか!?」



●かぼちゃの煮物からおはぎの作り方


 かぼちゃの煮物は皮を取り除いて裏ごしします。それに砂糖を加えて温め、かき混ぜながら水分を飛ばします。

 お好みで牛乳を入れてもOKです。入れると味がなめらかになる気がします。

 醤油の味を消すために、バニラエッセンスを加えて香りづけすれば、かぼちゃの餡子が出来ます。

 ご飯を用意してかぼちゃ餡で包みます。これでかぼちゃおはぎの完成です。


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